【魔女娘戦記】 第8話 脱処女の危機Ⅱ

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公開日: 2014年7月8日火曜日 自作小説 魔女娘戦記



魔女娘戦記
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戦車(チャリオット)の車内が冒険者2人分の血と肉で、グチョグチョだった。
少し前の魔女娘だったらゲロを吐きそうなくらいに、生々しい臓器に満ちてスプラッタ。
でも、もう、4桁単位でオーク殺したから、魔女娘は死体にすぐ慣れちゃった。
人間さんはね。体と脳味噌が若いと、どんな事にでも短期間で慣れちゃう生き物ダニよ。
全部、島津が戦車を殴って、中にいる冒険者ごと殺したのが原因だが、島津は尻をボリボリ掻きながら、全く悪いと思ってない顔で

「おい、そこの秀吉とかいう魔法使い、さっさと戦車の血と肉を洗い流してくれ。
ついでに、オラの身体にも水をぶっかけろよ!」

「お主、偉そうじゃな・・・」

「あん?
何か言ったか?」

魔女娘はこの言葉に、少し不満を持ったが下手な回答をすると殴られそうな気がするから、大人しく従い、右手の人差し指に光を灯して、●型の魔法陣を描いていく。
気分は家庭内暴力を振るうDV夫が近くにいる可哀そうな娘。
描く魔法陣は、水系統のウォーターの魔法陣。
水を空気中から大量に集めて、標的に向けて放出する地味で威力も微妙な魔法だが、水を手軽に生産できるという事もあり、この世界では重宝されている。
魔法陣を描くのに10秒くらいしかかからないし、日常の生活や農業に大きく貢献。
治水すらまともに出来ないソウル王国の総人口が3000万人を越えている要因の一つ。
安定して農地に水を供給できるという事は、作物が枯れ辛く、穀物を生産できる事を意味し、この魔法を乱用しすぎると隣国に雨が降らなくて紛争の原因になるけど気にするなダニ!
魔女娘はすぐに魔法陣を描き終わって

「魔法陣を描き終わったから、戦車と島津に向けて出すぞい!
いいか?」

「おう!オラに向けてぶっかけろ!」

「ウォーター!」

この言葉とともに大量の水が魔法陣から放出された。
通常の10倍以上の威力に自動的になってしまうため、まさにプチ洪水。
戦車を水浸しにして、血と肉を外へと洗い流し、島津は気持ち良さそうに、水の洪水を受け止めている。
2mの巨体にこびり付いた汗と血が消え、島津の見惚れるような逞しい筋肉が見える。
目には見えないが、島津の身体は通常の方法では鍛えるのが困難な深層の筋肉が無駄なく鍛えられており、最小限の力で恐ろしい性能を発揮する仕様になっているダニよ。
現実だと、深層の筋肉を鍛えるために、電気でビリビリする機械使ったりして、深層の筋肉を効率よく鍛えている人が増えているダニ。

「うひょぉー!
なんて気持ちいいんだ!
オラはとっても満足だぞ!」

「・・・ワシもビチョビチョ・・・」

「にゃー、良い格好だにゃー」

魔女娘も、自分の魔法の水を少し浴びてしまって、Tシャツが濡れていた。
白色のTシャツがうっすらと透けて、小ぶりな胸の輪郭と、頂点にあるサクランボ色の理想郷が薄ら見えそうになっている。
島津から貰った縞々のパンティーも、シャツが透けたせいで男達から見えて、うわようじょ危ない。
このままだと、犯罪に合・・・いや、風邪を引いてしまう。
更に信長が、今の魔法でびしょ濡れになった戦車を指差して

「あのままじゃ使い物にならん。
ライトの魔法で乾かせ、猿・・・・・秀吉。」

「また言い間違えそうになったの?」

魔女娘が可愛らしく首を傾げた。
色々と服が透けているので、信長は目線をアイがいる方向へと逸らす。
アイはそれを勘違いして魔女娘の事を任されたと思い、何もない空中に手を突きさして、そこから新しい真っ白なTシャツを取り出していた。
アイテムボックス・・・時間も停止した異空間を、冒険者達は倉庫代わりにしている。
時間が動き出すのは、この世界と異空間が繋がりあった時だけ。
筋力ステータスとゲーム時代の課金アイテムに、総積載量を依存するため、後衛の魔法使いの魔女娘は筋力が低くてあんまり道具を収容できないダニ。
あ、この設定、この物語で一番重要ダニよ。
アイテムボックスでチートやる作品さんダニ。
新しいTシャツを見た魔女娘は、その場で着ている衣服を全て脱ごうと、裸になろうとしたからアイが急いで止めた。
男達の視線が魔女娘に集中して危険な事になっている。

「秀吉さん!
男の人達が見ている前で、着替えるのはやめてください!
勘違いされて、夜に夜這・・・げふんげふん、酷い事になりますよ!」

「?」

魔女娘は事態をよく理解できない顔をしていた。
アイは男達に目を向けて、非難を浴びせる。

「あなた達も、女の子をじろじろ見るのをやめてください!」

巨乳の巫女さんに非難された男達は、背を反対方向に向けて、魔女娘から目を逸らした。
だが、一人と1匹が堂々と魔女娘を見ている。
身長2mの巨漢【島津】 + 小さい猫のニャーベェー。
アイの言う事など聞かぬっー!覗きはやめぬっー!省みぬぅっー!な姿勢を示し、魔女娘の身体を注視していた。
この男に言い聞かせる事は難しい。猫が覗きしているのはどうでもいい。
そのため、アイが身体を盾にして、魔女娘の身体を覆い隠し

「さぁ!今の内に着替えてください!」

「わ、わかった。」

アイの身体に隠れて、魔女娘はTシャツを頭の方から脱いで裸になり、濡れている縞々パンティーもゆっくり脱ぐ。
脱いだ服をどうしようか悩んだ魔女娘だったが、先ほど見たアイテムボックスの出し入れの光景を思い出し、自分も使えるかどうか確かめた。
魔法と同じで、身体が使用方法を本能的に覚えている。
空中に波紋が広がり、小さい黒い穴があった。
そこに脱いだ服と下着を放り込み、アイから新しい白色のTシャツを受け取ると
空からヒラヒラと黄色と白色の作りこみが美しい縞々パンティーが降ってくる事に気づく。
魔女娘の頭に縞々パンティーは着地し、何処から飛んできたのか気になった魔女娘は周りを見渡すと、アイの背中越しに、島津の高く掲げた右腕が見えていた。
どうやら、縞々パンティーを投げて渡したらしい。

「にゃー、目の保養に良い光景にゃー」 ニャーベェーが気づいたら、魔女娘のすぐ傍にいた。堂々と覗いている。

(こやつ、幾つパンティーを持っておるんじゃ・・・?
き、きっと、恋人が複数いるんじゃな。
あやつはキチガイそうだが、リア充そうな顔をしておる。
まぁええか。ワシも下着欲しかったし。)

魔女娘はちょうど下着がなかったので、すぐに黄と白の縞々パンティーを履き、Tシャツを着た。
着替え終わった後も、男達の視線が魔女娘に集中していたが、本人はその事を気にしない振りをして戦車の方に近付く。
パンツがシャツの下から見えそうで見えない。
絶妙なバランスだったダニ。
小さい娘の太股を見る事はご褒美ですっていう男達の眼が、背後から集まっているが無視して、魔女娘は先ほどの信長の命令通りに空中に小さな★型の魔法陣を描く。
3秒で簡単に描き終わり、優しく呟いた。

「ライト」

★型の魔法陣から、拳サイズの小さな光が出る。
馬車の内部を照らし、少しづつだが、車体の内部にある水を蒸発させていた。
ライトの魔法。
この世界では、夜やダンジョンなどの暗い場所で使われる照明魔法。
球体はそれなりの温度を持った熱を周りに向けて放っているため、洗濯物を乾かす事にも使える。
この光景を見たアイは両手を合わせて喜んで

「わぁー!
魔法って便利ですね!
家事にも使えます!」

「うむ、ワシもそう思った。
水も出せて、炎も出せて、電気も出せる時点で、一人暮らしに便利そうじゃ。」

「?
秀吉さんなら、素敵なお嫁さんになれると思いますよ?
魔法って良いですよね。」

(ワシ、本当の事を言えなくて辛い。
実は、中身が120歳のジジイなんて、アイに言えない) (´・ω・`)ショボーン

この時、いや、魔女娘が島津に服を破られてから、ずっと致命的な隙が、このパーティに出来ていた。
男の冒険者達の目が、魔女娘の太股と、シャツに隠された尻の所に集中している。
周辺への警戒が疎かになり、遠くから飛んでくる数本の矢に誰も気づかなかった。
3人の男の冒険者の背後に矢が勢いよく突き刺さり、薄い鉄板も貫くようなエネルギーが籠められていたせいで肉ごと削り取って即死させる。

「あべぶ!」 頭を矢が貫通
「ぱぴぺぼ!」 心臓を矢が貫通
「あがしっ!」  心臓を矢が貫通

ドサリっ
同時に3人の死体が倒れた。
信長と魔女娘以外の冒険者達は、遺体となった冒険者達の後ろを瞬時に見て、場に伏せる。
アイは信長の身体を押し倒して場に伏せさせ、島津が魔女娘とニャーベェーを地面に押し倒す。
魔女娘も信長も後衛職という事もあって、動体視力が普通。
他の冒険者達の目には、500mの先から大きな弓を構えている数匹の屈強なオークが映っている。
どのオークも、腕が不自然な恐ろしいほどに太く、丸太のようなビックサイズ。
弓の鍛錬のしすぎで、巨大化したとわかる腕をしていた。
魔女娘の眼だと、遠くにうっすら人影があるようにしか見えない。

(あやつらが、矢を放ったのか?
凄い腕前じゃな。
遠すぎてよく見えんが、達人を通り越した腕じゃわい。)

「おい、チビ娘、もっと頭を下げろ。
あぶねぇぞ。」

島津の頭のすぐ上を飛んできた矢が通過する。
弓という武器は放物線軌道に山なりに矢を撃てば、遠い距離に飛ばせる射撃武器。
現実の世界で数千年間、火器にその座を奪われるまでは、不動の座に君臨していた歴史がある。
だが、このオーク達は可笑しい。
一直線の軌道で狙撃して、500m先の標的を狙って当てている。
現実の世界の弓兵なら、どれだけ鍛錬しても、せいぜい放物線軌道で矢を放っても200mから400m。
今のように一直線の軌道で直射した場合の射程は良くても100mだから、単純に考えても通常の弓兵の5倍の射程を持つという事になる。
常識外れの筋力と、弓の腕前、弓自体の性能の良さ。
冒険者達のうち、2人が相手の位置を把握できたから、伏せた場からすぐに立ち上がり、アイテムボックスから弓を取り出して、弦の真ん中に矢を番え、オークに向けて矢を放った。
超人に等しい冒険者の筋力を使って放たれた矢は、一直線に500mの距離を飛ぶ。
だが、弾丸と違って矢が遅いので、オーク達に到達する前に、オーク達は背を向けて矢から逃れていた。
そのまま遠くへと逃れ、視界の外へと出て行こうとする。
この一連のオークの行動を一撃離脱戦法。
攻撃したら、あとは逃げて損害を受けるリスクを可能な限り減らすという戦術である。
現実では、技量・物量で劣っている側が主に使う戦術であり、長期的に騎馬、航空機、ゲリラなどを使って敵軍にダメージを蓄積させる。
冒険者達は山なりに撃つ曲射で矢を連続で放って、逃げるオーク達を倒そうとしたが、矢が山なりに飛ぶせいで命中率が低いという事もあり、全弾外れ。
山なりの射撃は、基本的に命中率が低いから、部隊単位で攻撃しないと効果が非常に薄い。
オーク達を取り逃してしまった。

●男冒険者2人死亡(島津のせい)  
●男冒険者3人死亡(オークの狙撃)

残り 男冒険者5人 猫1匹  女冒険者2人

なにはともあれ。
短い間に5人の冒険者を失ってしまった。
魔女娘は、この世界での人間の命の軽さって奴を実感している。
魔法でオークを大量虐殺した時は、魔方陣を描いて唱えるだけで殺せたから、殺したという実感が湧かないが、自分や仲間の命のピンチとなると別だ。

(ワシ、この世界で生きていけるのかのぅ。
なんか、さっきのオークが超人すぎて不安になってきた。
あ、よく見たら、また服が台無し・・・)

なお、先ほどの水を出す魔法で地面がグチョグチョになっているため、地面に伏せた冒険者全員の衣服が汚れている。
魔女娘の黄と白の縞々パンティーも、白色のTシャツも土で汚れていた。
清潔を愛する日本人として、この状態は辛い。
介護施設に居た頃は、オムツ生活だったから、それを思い出して余計に鬱な気分。
しかも

「・・・・お主、ワシの髪を持って何をやっておるんじゃ?」

魔女娘を押し倒している島津が、魔女娘の綺麗な銀髪を片手で触り、クンカクンカと匂いを嗅いでいた。
エルフ娘故に、髪から不思議な良い香りがする。
髪自体も艶艶で良い触り心地だった。
島津は髪を弄びながら

「おめぇ、触り心地が良い髪してんな。
なぁ、おらと今晩付き合ってくれねぇか?
優しくしてやるよ。」

「は?」

押し倒された状態で、唐突のお誘い。
ポカーンとした顔で魔女娘は口を開けている。
前の世界で、脱童貞の機会は120年間、一度も訪れなかったのに、この世界に来てからは毎日のように脱処女の危機。
女の子って生活するの大変だなと、魔女娘は人事のように思った。
しばらく返答を返さない様子を見た島津は、何事もなかったのように場から立ち上がり、戦車の方へと歩いていく。
その背後を魔女娘は見る。
島津の鍛え上げられた巨人のような2mの身体。
今の魔女娘の背丈は134cmほどの銀髪美幼女。
もしも二人っきりになって襲われたら、100%の確立で脱処女。

(ワシ、可能な限り、にゃーべえとアイと一緒に行動しよう。
この世界はロリコンが多くて困るのじゃ。
手を出すなら、アイみたいな成熟した胸を持つ娘に手を出せばええのに・・・)

そして、緊急事態になった時、アイがいつも信長ばっかり優先して助けるから、魔女娘の心は辛かった。
アイの方を見ると、信長と嬉しそうにおしゃべりしている姿が見える。
あの魔性の巨乳が、何時か、信長の占有物になると思うと、本当に辛かった。
魔女娘(´・ω・`)ショボーン

(ワシ、股間に象さんが欲しい・・・
なんで男キャラでプレーしてなかったんじゃろ。)

股間は何もなくてツルツルしてて、パンツしか下半身に履いてなかったから、涼しかったそうな。
でも、安心するダニ。
120年間、童貞を守る事に成功した時点で、男として可笑しいダニ。

「にゃー
良い着替えだったにゃー」

なお、にゃーべぇは地面に伏せなくても、背が低いから、堂々と今までのやり取りを見ていたそうな。
外見が猫だから、アイにも魔女娘にも、男として見てもらえず、放置されていたダニ・・・




戦いの9原則
オーク 奇襲の原則を用いて、冒険者に勝利
冒険者 警戒の原則を疎かにして奇襲を食らい敗北

魔女娘戦記
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2 件のコメント :

  1. 水路造っても意味ない気がする。現実を見ると

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    1. (´・ω・`)現実はガチの無理ゲーだもの。

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(´・ω・`)1日に1回、システムからスパムだと判断されて隔離処置されたコメントを、元の場所に戻しておるんじゃよ。

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。