4話 20世紀最悪の紅い大魔王がこんなに可愛いロリ娘な訳がない

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公開日: 2015年7月12日日曜日 ナポレオン無双 自作小説





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■スタール夫人のIQは180です■
「おっほほほほほぉっ!ランヌ元帥は相変わらず男前ねぇ!でも、ここでナポレオンを助けるのはアナタのためにはならないわよぉ!」

手を銃弾で傷つけられたスタール夫人は、ナポレオンから距離を取りランヌに話しかけた。
ランヌは銃剣の切っ先をスタール夫人に向けながら爽やかな顔で

「俺の利益になるとかならないとか、そんなのはどうでも良いさ」
「あら?アナタはナポレオンの起こした戦争で死んだ事を忘れたのっ!?なんでナポレオンを守るのよぉ!?」
「ナポレオンは俺の尊敬する上司にして――友達だからさ。友達を助けるのに理由なんて要らないだろ?」
「ランヌ!あなたは狂っているわぁ!大陸中を戦争だらけにした諸悪の権化を守るなんてフランス人の恥だわねぇ!!さっさと死んだ方がフランスのためだわぁ!」
「今、ナポレオンが死んでもフランスは救われない。またフランス革命の続き――いや、この世界じゃもっと酷い恐怖と動乱の時代が続くだけだ。ならナポレオンは生きた方が良い」

ランヌが更に銃剣を近づける。
顔を怒りに歪めたスタール夫人は、まともに死ぬのは自分だと理解して、裏路地にその巨体を向けて逃げ去る。
悔しくなったスタール夫人は逃げながら捨て言葉を残した。

「絶対っ!あなたはこの日を後悔するわぁ!ナポレオンは戦争で成り上がった男よぉ!戦争に勝利して相手を支配する事が全てっ!ナポレオンがいる限りっ!フランスは際限なく戦争に巻き込まれて前と同じ結末になるわよぉぉぉ!!!」

ランヌは去っていくスタール夫人の背中を見つめながら小さな声で呟いた。

「人間は変われる生き物だ――だから俺はナポレオンを信じて死ぬまで戦ったんだ」

ランヌは何故か悲しそうな顔をしている――ナポレオンはそんなランヌの姿と先ほどのやり取りを見て、嬉しい気持ちになった。
ランヌは前世でもオーストリア軍との戦いで戦死するまでの間、ヨーロッパ各地を転戦して一緒に戦ってくれた心の友。
銃弾食らっても、すぐに戦場に復帰。
重傷になっても、すぐに戦場に復帰。
重傷になっても、スペイン戦線で敵軍撃破。
精神の凄さが肉体の限界を超えたスーパーフランス人。
あれ?ランヌ、本当に人間か?
最終的に足に砲弾食らって戦死したけど体が頑丈すぎる。

「ランヌ、お前は実に凄い奴だな」
「ん?どうしたんだ?ナポレオン」
「いや、何でもない。少し昔の事を思い出しただけだ」

ナポレオンはランヌ元帥サイボーグ疑惑を心の中から振り払い、久しぶりの親友の再会を喜ぶべきだと思った。
――前世でランヌが戦死した時、私はランヌの血まみれの遺体に取り付いて「フランスにとっても、私にとっても、これほどの損失があるだろうか!」と嘆き、心に傷を負った。
私の戦争政策のせいで死んだようなものだ。
もう二度と手放したくない。
負け戦が増えれば増えるほど、味方は死に、味方は裏切り、敵が増える。
そんな悪循環を今度こそ断ち切ってやろうと……そうナポレオンは思った。

「ランヌ、前に会った時は言えなかったが――ありがとう。私を信じて最後まで戦ってくれてありがとう。また迷惑をかけると思うがよろしく頼む」
「照れくさいな!俺とナポレオンは友達だろ!気にすんなよ!」
「ああ、そうだな。友達だったな。私は良い友達を持ったものだ」

ナポレオンは頭を片手で掻きながら恥ずかしそうにした。
学生時代、ずっと孤独な苛められっ子だっただけに、親友の存在は貴重だ。
同級生なんか、士官学校卒業後にエジプトで戦争した時、普通に敵側(イギリス)に就職していて「ナポレオンの弱点は忍耐力のなさだ!長期戦をやれば自滅する!トルコ軍頑張れ!頑張れよぉ!どぼじで圧倒的な大兵力展開して挑んだのに返り討ちにあっているのおお!?!!ナポレオン強すぎ!」ナポレオンを軍団丸ごと殺す気で虐めてきただけに、ランヌがいると落ち着く。
辛くて苦しい戦場で一緒に戦ってくれる親友は最高の存在だ。
そうやって暖かい心のままゆっくりしていると

「そうだ!ナポレオン!今、大変なんだ!」

ランヌが慌てていた
ナポレオンの右手を掴み、表通りへと誘導してくる。

「ランヌ、どうしたのだ?」
「俺がここに来たのはナポレオンに事態を知らせるためなんだ!」
「歩きながらで良いから説明してくれないか?あと手を離してくれ。さすがの私でも男同士で手を繋ぐのは恥ずかしいぞ」

ナポレオンにそう言われたランヌは手を離し、真剣そうな顔で

「……ナポレオン。この世界が元々はゲームの世界だったという事は知っているよな?」
「ああ、知っている。観光旅行目的でログインしていたからな」
「なら、ヨーロッパの東にどんな国があるのか把握しているか?」
「さっき、東にソ連があると聞いたがそれ以外の事はわからん」
「なら率直に言おう――ソ連軍600万人戦車約1万両の大軍が、ヨーロッパに攻め込んでいる戦争イベントの最中に、ゲームが異世界化する事態が起きたんだよ!今、ヨーロッパ全諸国が今までにない滅亡の危機に瀕している!」
「な、なんだってぇー!」

ソ連。
それは、かつて、20世紀のユーラシア大陸に存在した世界初の社会主義国家の名前。
世界の半分に社会主義輸出して真っ赤にして、地上の地獄を作り上げた超大国。
世界の敵にして、悪の大魔王。
一行で説明すると、労働時間による富の平等な分配という人類には絶対不可能なお題目を掲げて、皆が杜撰な仕事ばっかりやるようになって大崩壊した失敗国家。
ナポレオンは冷静になってランヌに細かい事を聞いた。

「今のソ連の指導者は誰だ?」
「スターリンだ」
「日本の歴史の本で読んだ事があるな。自分とは思想が相容れない連中を100万人単位で全員粛清して、地区委員会や共和国委員会を丸ごと消滅させた極悪人だったか?」
「そうそう、ナポレオンが子悪党にしか見えない大魔王さ。ウクライナだけでも1500万人も餓死させて殺してる畜生だ」
「想像を絶する悪党だな……ちなみに使っている兵器は?」
「20世紀の戦車や自動小銃、あと核兵器や大陸間弾道ミサイルも持ってる設定だった……ナポレオン勝てるか?正直に言ってくれ」

ナポレオンは返答に困った。
フランス大陸軍の装備は19世紀当時から見ても古い装備。太陽王ルイ14世(戦争しまくってブルボン王朝滅亡させる要因作った馬鹿)の時代から変わらない。
だから基本戦術は「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」。
敵を殺す事よりも、その士気を挫く事に重点を置いた戦い方だ。
それ以前に20世紀の装備を持った超大国と較べたら、単発式のマスケット銃は石の斧や竹の槍に等しい。
ナポレオンはため息を吐いた。

「……やれやれ、この世界でも私は奇跡を起こす事を求められているという事か。わかった。やってやろう。現状で最大限やれる手段を尽くせば、大被害を食らうだろうが何とかなるかもしれない」
「さすが、ナポレオン。この状況でも諦めないな」
「ふん、私を誰だと思っている?ヨーロッパを征服した男だぞ?私は諦めが悪いのだ」

■うわ、ようじょこわい■

ナポレオンが無謀な戦いに挑戦する意思を表明した頃、ソ連政治の中枢・クレムリンで小さな女の子が椅子に座って首を可愛く傾げて困っていた。
腰まで届く綺麗な銀髪、外見は12歳ほどで、黒いドレスを身にまとっている。
学校に通って青春時代を過ごすのがお似合いの外見だが、これでも40歳超えた――外見ロリで実年齢ババアのロリババア。
雪女という種族特性のおかげで老化を免れている女の子。
名前をヨーシフ・ヴィッサリオーノヴィチ・スターリンという。
史実だと髭生えたオッサンだが、第二次世界大戦の偉人を女の子キャラにする現代の流行の犠牲になり、立派な銀髪美少女になっていた。

「粛清しすぎちゃった……どうしよう・・・」

今、スターリンは机に書類を広げて困っている。
その書類には日本語でこう書かれていた。

---反乱分子の粛清結果----
とにかく怪しい人間134万人粛清。
ソ連赤軍の5人の元帥の内3人を粛清。
国防担当の人民委員代理11人全員粛清。
最高軍事会議のメンバー80人中75人粛清。
軍管区司令官全員粛清。
陸軍司令官15中13人粛清。
軍団司令官85人中57人粛清。
師団司令官195人中110人粛清。
准将クラスの将校の半数粛清。
    全将校の半分粛清。
同志スターリンの着替えを盗撮していた男1人を粛清。
----------------------------
お花に水やりする感覚で、数百万人単位で民間人や軍人を粛清しまくったら軍が壊滅状態になっていた。
全く情け容赦なし、皆、信用できないから処刑とか強制収容所やシベリア送りであの世行き。
従っていた部下もほとんど処刑。
600万人の軍勢をヨーロッパに攻め込まさせているが、このままじゃ補給計画失敗して破滅は間近。

「私、なんでこんな最悪の状態で戦争を始めたのかしら?いや、きっと誰かの陰謀ね。怪しい奴は粛清しなきゃ」

そう言うと、スターリンは子供の顔に笑みを浮かべてクスクスっと笑った。





――リアル大魔王の歴史がまた1ページ



あとがき


史実の通りのスターリンにしたら、人間恐怖症のオッサンになるから美少女でええと思うんじゃよ。

アメリカ「建国の父ジョージ・ワシントンが畜生すぎる件、インディアン虐殺どころか、自軍すら半壊させてる」 18世紀
http://suliruku.blogspot.jp/2015/06/18_28.html
イギリス「アメリカ独立戦争に勝利するために、貿易できないように妨害してアメリカを孤立させたった」逆にイギリスが孤立する結果になった件 18世紀(1776年)
http://suliruku.blogspot.jp/2015/07/181776_4.html
世界最強のイギリス海軍「18世紀、19世紀の間、海戦で負けた唯一の戦がアメリカ独立戦争な件」 18世紀のチェサピーク湾の海戦(1781年)
http://suliruku.blogspot.jp/2015/07/1819181781.html
イギリス「アメリカ独立戦争でジョージ・ワシントンを戦場で殺す大チャンスがあったのに、それをイギリス軍が見逃して大敗している件」 18世紀(1776年)
http://suliruku.blogspot.jp/2015/07/181776.html
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11 件のコメント :

  1. スタール夫人(´・ω・`)執筆速度をアップさせるざます


    (´・ω・`)うんがー

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    1. し、信じて良いのか? パルメさん……。

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    2. 「さぁ始まるザマスよ」
      「行くでガンス」
      「フンガー」
      「うるさーい!」or「まともに始めなさいよ」
      というパロディで実際の執筆速度は(むにゃむにゃ……)

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    3. (´・ω・`)夏が涼しかったら、早くなる予感

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    4. 「今年は1月から5月の間に既に7つの台風が発生しています。
      過去、「1月から5月の間に台風が沢山発生した年」を調べてみると、1965年に7個、1971年に9個という年があります。この2つの年はいずれも梅雨明けが遅く、冷夏であり、豪雨災害が発生しています。
      5月に台風が多く発生してしまうと、先ほども説明した通り日本への高気圧の張り出しが弱くなり、梅雨前線を押し上げることができなくなります。梅雨がハッキリと明けず、雨が多く、夏の気温が上がらないという気象状況となってしまっています。」

      ……よし梅雨明けが遅かったし大丈夫だな、さぁパルメさん作品を書くんだ!

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    5. パルメ・シィルク。
      一日1話伝説が、今始まる……。

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    6. (´・ω・`)立ちパソコンやめて、普通に椅子に座って書いたら、1話を書く時間=3時間だった。

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    7. 断末魔大帝パルメトロン!
      お前が書くか、お前が書くか…二つに一つだ!

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    8. 断末魔大帝パルメトロン!(´・ω・`)そんなー

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    9. !までコピペしてしまう所に未熟さを感じる。
      パルメよ、修行有るのみじゃ。

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    10. 断末魔大帝パルメトロン(´・ω・`)そんなー
      とりあえず、数話書く→それから次に投稿する話を修正してup形式にするために、今頑張ってる。

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(´・ω・`)1日に1回、システムからスパムだと判断されて隔離処置されたコメントを、元の場所に戻しておるんじゃよ。

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。