35話「ロリへの愛は世界を救うか?⑦~人類の裏切者~」

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公開日: 2017年2月11日土曜日 吸血姫はアホ可愛い 自作小説





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問い:なんで通信回線がパニック状態なのに、メールは届くの?

答え:電話と違って、容量が低いからワンチャンスなのだ。


ネタバレ伏線ver



食の神の怒りが静まった頃合を見て、俺は車を地面の外へと押し上げ、そのまま一直線に悪徳都市の方角へと向かった。途中、バラバラに大破された車両が幾つも転がっている。血が付着しているから……中にいたロシア兵は食われてしまったのだろう。
自走砲も逃げ切れずに砲ごと壊され、それが3両ほど転がっていた。ロシア側に生き残りが居たとしても、部隊を再編しないと追撃は無理に違いない。

「お師様ぁー。ロシアの皆さんはどこに行ったんですか?食われたのでしょうか?」

「きっと……後方――安全な場所に下がって、そこで部隊を再編しているんだろう」

「再編?」

「組織には指揮系統というものがあって……いや、もっと簡単に説明しよう。ロシア軍をコンビニで例えるぞ」

「とんでもないブラック企業な事で有名な業界ですね!僕もそこで働いた事がありますよ!恵方巻きのノルマがあって、売れなかったら給料から天引きか、店長の恵方巻きを食べろとか言われました!もちろん、腕の骨を折って店をやめましたよ!」

よしわかった。いつかその店に爆裂弾を叩き込んであげよう。いや……既に閉店しているか。競争が激化しまくりのコンビニ業界は頭が可笑しくなると経営できないのだ。
働いても働いても赤字だらけの状態に陥ると、頭がぶっ壊れやすい。コンビニはライバルに金を出させて店を次々と出すという安く済む戦略をとっているだけに、結構、気軽に出店させて閉店しまくっているのだ。

「まぁ……今回の騒動で、コンビニの店長が死んだり、アルバイトがたくさん死んだとするとしよう。コンビニの店長がいないとコンビニ店は動かず、アルバイトが減りすぎれば過酷な残業をやらないとダメだって事はわかるな?」

「サービス残業ですね、わかります」

「この状態が、今のロシア軍なんだ。コンビニ店を経営するために、人員が減りすぎた店を閉店して、他のコンビニ店に貴著なアルバイトを配置する作業が大変で、ロシア軍は行動できないんだ」

「よく分かりませんが、さぁ!お祖父様の所へGOです!」

「お、おう……」俺の説明は逆に分かり辛かったようだ。

「ところでお師様……バグダインの魔の手はどこまで伸びていると思います?」

「バグダインの言いなりになっている可笑しいロシア軍とかいる時点で、もう俺は訳がわからん。幾らなんでも、こんな事がばれたらあのロシア軍の責任者は銃殺刑だろうし、幹部のクビが何人も切られるような有様になるはずなんだ」

「よくわからないですけど……バグダインは凄い大悪党って事ですね!軍隊を動かすとか強敵臭が漂ってますよ!」

「うむ、他国の軍隊を、やっちゃいけない事に使える時点で恐ろしい力を持っている事は間違いないな。しかも、魔族側にも通じるなんて酷いクズだ……。あれ?」

「どうしたんです?」

首を傾げて聞いてくる白真珠に、俺は携帯端末のモニターを見せつけて――

「ドナルド先輩からメールが来てる……『ブラドの裏切り』ってキーワードでネットを検索しろって」

「裏切り……?僕、文字読めないから読み上げてください!いったいどういう事ですか!なんか可笑しいですよ!そのメールっ!」

俺は運転しながら、片手で携帯端末をポチポチッと操作した。音声入力で『ブラドの裏切り』という文字を検索サイトに入力する。
そしたら……何百万件も出てきた。『ブラド候補、魔族のスパイ?』『全ての黒幕ブラド氏』などというニュース記事の一覧がズラリと並んでいる。
俺は早速、一番上に表示されているWEBサイトを開き、白真珠にも分かるように内容を読み上げた。

「……ブラド氏、魔族と繋がっている証拠が発覚。爆弾テロを命じた書類がネット上に流出……おい、この暗号文!俺がネットに流した奴だ!」

いやネットで流出させても、この速度で炎上して、現実の軍隊が動く訳がない……。
まさか……ドナルド先輩が書類を偽造して、あらかじめネットにアップロードしていた……?
いや、ありえない。魔族側の書類を偽造して、魔物を動かすなんて……ありえない……?いや、出来る人物がいる。
バグダインが魔族と繋がっていたら、偽造書類を発行させるのは簡単だろう……一応、書類の解読結果を整理するついでに、白真珠に説明するために口に出してみよう。喋っている最中に何か違和感に気付けたら良いのだが……。

「……あの書類を解読したら……前都市長ごと駅を吹き飛ばした爆弾テロ。悪徳都市の要人への暗殺、ダンジョン学園クエスト部への爆弾テロ……そういう事が書いてあったそうだ」

「つ、つまり、どういう事ですか……?」

「これらが示す事――それはブラドさんが……魔族の利益のために働く人類の裏切者――」

「お祖父様がそんな事するはずがありません!」

「他にも……この書類に重要なキーワードがある……苦しみの魔族主導による第一層攻略作戦……都市の上層部を魔族側の人間で満たし、気付かれない間にこっそりとすべてを支配しようとするのが……やつらの手先であるブラドさんの仕事だった……的な事が書いてある……」

「そんなの嘘ですっ!お祖父様は正義の味方で、きっと巨大ロボットを建設して海底に秘密基地とかがある組織のリーダーとか、そういうオチに違いないんです!お祖父様が悪党なんて事は絶対にありえませんっ!
そんな嘘みたいな事が真実だったら……僕は何のためにここに来たんですか!?悪党になったお祖父様を成敗するために僕がやってきたという事になるじゃないですか!ありえませんっ!」

白真珠が泣いた。赤い瞳から雫が零れ落ちる。
……彼女を不幸にしたくないと思う俺は――ロリコンかもしれない。たった三日間そこらしかお互いの時間を共有していないのに、白真珠が悲しむと胸が苦しくなる。
俺は運転中の車の操作を完全に放棄し、白真珠の体をモギュッモギュッと強く抱きしめた。シートベルト?最初から装着してないが、特に問題はないだろう。そんな事よりも目の前の幼い娘に安心感を与えてやる方が大事だ。

「いいか、白真珠……まだ……バグダインの仕業とい可能性が残っているんだ。ブラドさんを陥れるために、魔族側に作らせた書類なのかもしれない……。アジトまで道先案内するかのように不自然なくらいに車輪の跡があったし、この件に違和感を感じる……まだ希望はある……はずなんだ」

「お師様……?なんでそんなに僕に優しいんですか……?」

「し、縞々……いや、白真珠のお祖父さんだから、信じたい気持ちになるんだ。俺は誰にでも優しい訳じゃない」

「僕を信用してくれるんですか……?半分は悪党の血が流れている僕を……?」

「血なんて関係ない。白真珠は良い娘だ。お爺さん思いで有能で胸が大き……いや、黒いドレスが似合う可愛い女の子だ。吸血鬼の血なんて俺には何の意味もない。むしろ、大切な秘密を知れて嬉しいと感じるくらいだ」

「ありがとう……ございます……お師様ぁっ……」

うむ、なんだ。なんで十歳児なのだろう。可愛すぎて食べたくなってきた。
実は13歳とかいうオチだったら嬉しいのだが。さすがに小さい娘を熱い情熱をこめて食べる訳にもいかず、抱きしめて撫で撫でしてやるのが紳士な俺の行き方である――

ドカーン!

あ、ハンドルから手を離したせいで、俺達が乗っている白い装甲車が木にぶつかった。少し痛かったが俺に怪我はない。
今の衝撃で装甲車の真横についていたサイドミラーがポッキリと折れたが……どうせ途中で黒い装甲車を魔法のカバンから出して、乗り換える予定だったし、壊れても問題はないのだ。
ぶつかった木が『トレント・スターブ』で、俺たちを捕まえて餓死させるために、大量の枝を伸ばしてきたが全く問題がない。愛に生きる男は強いのである。

「誘導弾(イヴァル)」

可愛い娘を守る時の俺は、通常の2倍くらい強いに違いない。白真珠を抱きしめているだけで凄い魔力が溢れて、魔法の威力が激増している。
この事件が解決した暁には、キスして魔力を共有できる関係になりたいなと思った。

「お師様っ!ハンドルから手を離して運転するのはダメだと思いますっ!」


---

(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)ロリコンだぁー!?

(´・ω・`)男は狼なのだ。五歳児のロリを襲った鬼畜とか、現実にいるし。

(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)白真珠ちゃん13歳だからワンチャンス……
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3 件のコメント :

  1. (´;ω;`)ゆっくり修正完了ロリコン

    (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)主人公が凄いロリコンだぁー!?

    (´;ω;`)狐娘とモフモフしたい

    (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)!?

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    1. やはり、パルメさんは人類を裏切っていたか。
      そんな予感はしていた…… (´・ω・`)

      削除
    2. (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)知られたからには……

      (´・ω・`)☚この顔になってもらう!

      匿名さん(´・ω・`)そんなー

      削除

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)たまに投稿したコメントがエラーになるけど、プラウザバックすれば、投稿した文章が復活します

(´・ω・`)1日に1回、システムからスパムだと判断されて隔離処置されたコメントを、元の場所に戻しておるんじゃよ。

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)コメントの入力欄は小さいですが、右端の//をクリックして下に引っ張れば、かなり大きくなります。




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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。