5話 勇者召喚の国と『究極トンカツ定食』 前編

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公開日: 2015年12月1日火曜日 (✿╹◡╹)料理大好きエルフの異世界レストラン 自作小説



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5話 勇者召喚の国と『究極トンカツ定食』 前編



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豚カツとは? 豚肉に、小麦粉・溶き卵・パン粉をまとわせて食用油で揚げた料理です。美味しいですよ。

豚カツとは? 私の店では、高級黒豚のロースを使っています。サクサクシャリシャリでご飯にぴったり。

豚カツって誰が発明したの? 異世界の日本でも屋台料理としても有名すぎて、誰が豚カツを最初の作ったのか不明です。





空に漂う巨大なモフモフ大陸。すっかり夜になっていた。
満月が上り、帝都モッフルを照らしている。
青いエプロンドレスを着た、幼いエルフの少女(約100歳)はそんなお月様を見て、幸せな気分になった。
まんまるお月様。それはまるで―

「目玉焼きみたい~うん、美味しそう」

ラッキーの店には、お客さんの姿は居ない。
もう閉店の時間帯だ。
ラッキーはガラス扉の前にかけたメッセージボードをクルリッと裏返す。
『閉店しました~ 明日ゆっくり来てください~』
これでもうお客さんは来ない。そのはずだった。
扉の鍵を閉め、ラッキーが今日の夜食は何を作ろうかなぁーと楽しそうに悩むと――後ろのガラス扉の施錠が瞬時に外され、何者かがラッキーに襲いかかった。

「!?」

襲撃者は血まみれだ。黒いメイド服を着た犬耳の美少女だ。
紅く輝くポニーテールと鋭い目つきが特徴的。真っ赤な瞳がラッキーを見つめている。
一瞬、戸惑ったラッキーだったが、その姿を見て嬉しい表情を浮かべる。

「ルビーおばあ様?」
「ラッキーっ!久しぶりー!
元気にしてた?
お腹空いたからご飯作ってー!」

ラッキーの祖母ルビー(約2200歳)。ナポ皇帝の第三王妃にして、元帥の地位のお偉いさん。
不老の種族『獣人』であるが故に、メイド服が似合う若い美貌を維持している。
そんな彼女が血まみれ……いや、よく見れば全て返り血だ。
ルビー本人は全く怪我を負っていない。
不審に思ったラッキーだったが――

「ご飯の前に風呂に入りましょう。
風呂でも料理は出来ますし」
「やったー!
お酒ある?お風呂に入りながらお酒って素敵よねぇー!」

ラッキーは、にこやかに微笑む。

「おばあ様、お酒は料理を食べた後にしてください」 





二人は服を脱いで湯船に入った。さすがに二人も入ると狭い。
どっちも肌が若くて白くてスベスベ。絵画を彷彿させる芸術的な肢体をしている。
裸のラッキーは『炎の精霊さん達』にお願いして、炎を起こしてもらい、風呂に入りながら豚のロース肉をフライパンの上で揚げていた。
箸とご飯とお野菜さんは、『風の精霊さん達』が運んでくる。
精霊達は、料理の師匠であるラッキーのために、せっせと働いてくれた。

「ラッキーは料理好きよねー。
まぁ、僕も料理好きだけどさ。さすがに風呂で料理はやらないわ。
……大丈夫なの?」
「0歳の頃からフライパン握ってますから、安心してください」
「アンタ……そんな娘だったわね。
根っからの料理人だわ。おかげで娘に泣かれたわよ?
『ラッキーの料理が美味しすぎて負けた!私!?ゼロ歳児以下なの?!』って泣いてたわ……」

過去を思い出し、呆れ顔のルビー。
ラッキーは料理に夢中だ。
風呂の気持ちよさに浸りながら、ルビーは暇を潰そうと

「……そういえば、メイド服が血まみれになった理由を、まだ話してなかったわね。
お風呂の恩とトンカツ定食代の代わりに話してあげるわ。
とっても悪い悪い豚の物語よ」

風呂で物語が始まった。



~5話「勇者召喚の国とトンカツ定食」~


勇者召喚というジャンルを知っているだろうか?
異世界から人的資源を無理やり拉致して、国を発展させたり、魔王を倒したりするそんなジャンルである。
物語の定番と化し、絶大な人気を誇っているのだが――他国から人間を拉致して働かせる。
その行為が意味することは、人間を家畜や道具として扱っているという事。
そんな国がまともな訳がなかった。
現実でこんな事をやる奴らといえば、独裁国家の北朝鮮、奴隷商人、誘拐ビジネスに関わっている連中くらいである――

「お、俺たち、どうなっちまうんだよ!?」
「街を歩いてたら、なんでオークに囲まれてるの!?」
「家に返してぇー!」
「やぁー!そんなのらめぇー!」

石造りの広大な広場。
そこには不安そうに顔を歪めた人間が千人も居た。その周りを銃で武装したオーク達が包囲し、一部の人間達は殴る蹴るレイプなどの酷い事をされている。
オークは豚そっくりの醜い顔をした二足歩行生物だ。
人間よりも力強く、短命で短絡的で、他種族の♀を孕まして数を劇的に増やす特性から、モッフフー帝国からは『危険な害獣』に指定されている。
怯える人間達の前に、1匹のオークが進み出た。
ボンレスハム体型の超え太った醜い姿だ。だが着ている衣服は高級感溢れる絹の服。
オーク達の中でも特別の地位にいる存在だと、人間達にもすぐ理解できた。
大きな豚は下品な笑みを浮かべ

「愚鈍な人間どもぉー!
俺様は真ブータ帝国の偉大なる皇帝っ!トンカッツ・フォン・ブータである!
貴様らを召喚魔法装置で召喚した張本人だっ!
慈悲深い俺様はっ!貴様らに栄誉を与えるっ!勇者として遇する事を約束しよう!」

人間達のザワメキが大きくなった。

「勇者?もしかして俺たち特別な存在?」
「でも、あっちの娘はレイプされてるぞ?!」
「召喚魔法装置?なんだそれ?」
「まさか最近の行方不明事件の原因はコイツか!?」
「家に返せよぉー!豚ぁ――」

ターンっ! 1人の人間が、頭を強力すぎる拳銃弾で貫かれて死んだ。
トンカッツ皇帝は、人間達の疑問に答えたのだ――手に持つ拳銃で。

「オークを豚だと言う奴は処刑する!それが俺様の国のルールだっ!
従え人間どもっ!貴様らには生きる権利はないっ!
生きたいなら義務を果たせ!さもないとこうなる!」

ターン! 鉄板すら容易く貫く拳銃弾が2人の人間を貫通。死体がドサッと倒れた。
997人に減った人間達は恐怖に泣いて震える。
一部の人間は、無駄に拳銃弾の威力が高すぎる的な意味で、笑いを堪えて震えていた。
彼らを取り囲むオーク達は、嗜虐心を満たせて大満足だ。

「今からこの国で生きるためのっ!勇者としての義務を教えるっ!
工場勇者っ!工場で働き国を支える重要な仕事だっ!辛くて大変な試練の日々が待っている!
農業勇者っ!食料を生産し、俺様達を食わせるため重要な仕事だっ!これも勇者らしい仕事だなっ!
繁殖勇者っ!女どもっ!お前たちは俺様達の子供を孕む名誉をくれてやるっ!
富国強兵のために賛同しろ!さもないとこうだっ!
老いぼれの糞ジジイはいらんっ!役立たずはしねぇー!」

ターン! 老人が1人死んだ。
オーク達はゲラゲラ笑う。どの娘を自分達の玩具にしようか?と思い、人間の群れを見渡した。
その中に一際美しい美少女がいる。
メイド服を着た犬耳美少女だ。それも傾国の美少女と言っても過言ではないほどに美しい。
赤いポニーテールは光輝いているように見えて……態度もすごく優雅だ。
トンカッツ皇帝は欲情して唾を飲み込んだ。
犬耳美少女の獣人は、自分の側室にしよう。そう決めた。
繁殖勇者という立場は、彼女には勿体無い。

「おいっー!そこの犬耳の獣人っー!こっちに来いっ!」

犬耳美少女は、笑顔を保ったまま人ごみを、華麗に掻き分けて出てきる。
スカートをヒラリっと優雅に舞わせて――トンカッツ皇帝の前で、首をゆっくりと傾げた。

「僕に何かよう?」
「お前の名前は何だっ!」
「……ルビーです」
――嫌そうな冷たい声。それが良い。
この娘をベットの上で調教したら、どのような声で鳴くのか楽しみだ。
胸もそこそこの大きさがある。ゲヘヘヘヘヘ!
トンカッツ命令は欲情を込めた視線を降り注ぎ、命令を下す。

「ルビーっ!今日から俺様の側室勇者にしてやる!
その美貌は俺様のものだっ!さぁ!今すぐベットに来いっ!
たくさん可愛がってやる!」

ルビーは、すぐに顔を大きく歪めて泣きそうな顔になった。

「い、嫌ですっ!僕にはステキなご主人様がいるんです!
初めてを捧げた愛しい人がいるんです!
家に返してくださいっ!」

悲痛な少女の叫び。
しかし邪悪なオーク達には通用しない。

「ギャハハハハハハ!そいつの事は忘れろ!
今日から俺様のために生きっ!俺様のためにしねぇー!」

犬耳少女の身体が震える。
その様子がますますオーク達の嗜虐心を満足させ愉快にさせる。
トンカッツ皇帝はこの場ですぐに犯してやるのもいいな、と思った。
絶世の美少女を、臣下達の前で好き放題犯す。
そうすれば、臣下達はますます俺様を尊敬して従うようになるだろう。
そう思い立ったらすぐ行動した。
ルビーの黒いスカートを掴み捲し上げると――高級感溢れるピンク色の花模様のパンティー。ペロペロ舐めたくなる生々しい白い太もも……そこに光線銃二丁がヒモで括りつけられていた。
え?これどういう展開だ?
最近のメイドさんは武装しているのか?
まぁいい。パンツ脱がしてやろ――すぐにルビーの膝蹴りが皇帝の顔に飛んでくる。

「死ねっ!豚の分際で僕のパンツを見るなっ!」
「ブタブッ!」

トンカッツ皇帝の豚顔が潰れ、豚らしい醜い顔になった。
突然の展開に、広場にいるオークも人間達も対応できない。
ルビーはすぐさま、光線銃を手に取り、ビームをオークめがけて乱射しながら叫んだ。

「こっちが救出作戦のために我慢してるからって!調子に乗るんじゃないわよ!
豚は豚のようにさっさと屠殺されなさいっ!
目の前にいる皇帝を除いてっ!豚は皆殺しよ!
誘拐された人間に多少の被害が出てもいいわ!GO!GO!GO!」

ルビーの命令とともに、立体映像を投影して――人間の振りをしていた紅い機械歩兵百人が屠殺を開始した。
腕にあるビーム砲から、ビームの雨が豚に降り注いだ。

後編に続く 





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過去編(トンカツ対決)

殺人料理人トンカッツ( ^ω^)俺の焼豚料理は……食べただけでその美味しさで相手が死ぬのさ!

ラッキー(´・ω・`)私の焼豚はっ!
食べただけで天国へいけます!
さぁ!審査員さん!食べてください!


審査員(´;ω;`)(´;ω;`)俺ら殺す事前提かっ!?
でも美味しいから食べちゃうっ!

パクンッ!

審査員(´;ω;`)(´;ω;`)我が生涯に1匹の焼豚あり…… バタンッ! 

ラッキー(´・ω・`)審査員さん達が死んだ!? 
はいっ!蘇生料理っ!生き返れぇー!テレッテー


審査員(´;ω;`)(´;ω;`)どっちの豚肉も美味しかったけど……俺たちの死因はラッキーちゃんの料理が美味しすぎた事だよ。


殺人料理人トンカッツ( ^ω^)ま、負けたっ……!俺を弟子にしてくれ! 



ラッキー(´・ω・`)料理人に悪い奴はいない!(キリッ
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5 件のコメント :

  1. (´・ω・`)あと5話で完結なのだ。

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  2. このとんかつ物語前後編でパルメ(´・ω・`)さんの真価が問われるのか

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    1. パルメさんは0歳の頃からアレ握ってたんだぜ? 大丈夫さ!

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    2. (´・ω・`)なんて意味深な・・・発言

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    3. (´・ω・`)もっと話を続けたいから、書き続けるだ・・・

      削除

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