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2話「山賊の世界 前編」戦闘記録 【最弱のコピー魔法師】

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公開日: 2015年12月10日木曜日 最弱のコピー魔法師 自作小説


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森と草原が広がる大自然。
草が生い茂った道を、ユキト達は銀色の大型トラックが走っていた。
運転席には、白いコートを脱いで、白シャツと短いズボンを履いたルナがいる。
その手の人間が見たら、千金を即座に出して購入しそうな銀髪の少女だ。

「ユキト、聞きたい事があるんよ~」
「どうしたんだい?」

助手席にいる黒づくめのユキトが笑顔で答えた。

「ウチら商売やるんやろ?
トラックの荷台に、商品ないけど……大丈夫なん?」
「僕とルナも物体操作魔法を使えるだろう?
最悪の場合、空気から黄金を作って商品にすれば良いさ」
「ウチ、空気から黄金作るのは疲れるんよ……
でも、ユキトがやれって言うなら頑張るんやで?」
「な、なら、地面から作れば良いさ。
地道に地面から金属資源を取り出せば、それなりのお金になるだろうしね」

そう言ってユキトは肩を軽く竦めた。
ルナの不安は解消され、陽気なドライブが延々と続く。
少女はユキトを視界に収めたいのか、チラッチラッと余所見運転する事を除けば、問題はなかった。
……遥か先にある村が燃えている事に、ユキトが気づく。
常に起動している分析魔法が、次々と新しい情報を彼に齎した。
――自動小銃で武装した集団50人ほどが、非武装の村を襲っているね……。
これは雑魚だから問題はない。
問題なのは、その近くに魔法師の反応が11人分ある。
全員、格好がバラバラだから軍隊ではない。
ルナの安全を考えるならば、別の道を通って進んだ方が良いけど、こちらの勝率は高い。
面倒臭いけど……地球の連中がこっちで虐殺行為やっているのは不愉快だ。
ユキトは僅かな時間で、考えを纏め、運転席の方に顔を向けた。

「……ルナ。人助けをしても良いかな?
こっちの勝率は悪くても90%って所だよ」
「え?ひょっとして山賊に襲われている姫様とかいるん?
浮気したら、ウチは全員殺して自殺するんやで?」

とんでもない深読み。一瞬、戦慄したユキトは冷や汗を流して弁解する。

「ま、魔法師11人を含む61人の武装集団が、非武装の村を虐殺中なんだ」
「んぅ……ウチはユキトの命の方が大事やな~。
戦闘を回避してもええんやで~?
戦いに絶対はないんやし」
「僕は……地球出身の連中が虐殺をやっているのは不愉快なんだ」

ルナは物体操作魔法で、紙製のハリセンを作り出して、勢いよく振り下ろした。
ユキトの頭に、パシーンっ!と軽やかに鳴り響く。
痛くはない。だが、ルナの意図が分からないなら彼は首を傾げた。

「……え?今のは何だい?」
「夫婦漫才やで~。
……ユキト。そういう生き方してたら、何時か命を落とす事になると思うから、ツッコミ入れたんよ。
ユキトが自分の命を粗末にする決断をしたら、ウチは容赦なくハリセンで叩くんやで」

戦闘に絶対はない。敗北する確率は僅かだがある。
負けたら愛しいユキトを失う。
それがルナには許せない……が、そういうユキトの人の良さに、彼女は惚れてヤンデレになったのだ。

「……でも、人生は戦わないとあかん時もあるしな~。
いつもいつも逃げてばっかりの情けない男を好きになった訳じゃないんやし。
フォーメーションAで戦ってくれるならええで~」
「ありがとう……ルナ。
僕の無茶に付き合ってくれて感謝する。
それじゃトラックを止めよう。
戦闘に巻き込まれて破壊されるなんて事になったら、人生設計が僅かに狂ってしまうのさ」

ルナがブレーキを右足で踏んだ。トラックがキキィッーと音を鳴らして止まった。
彼らは扉を開けて外へと出る。
ユキトはすぐにルナに背中を向けて腰を曲げた。

「さぁ、フォーメーションAだ。
僕らの凄さを見せつけてやろう」
「ウチら、熱々のカップルみたいなやな~。
死ぬ時は一緒やで~ユキトの事が大好きや~」

そう言ってルナはユキトの逞しい背中にしがみつく。愛しい男の温もりを感じて心がポカポカした。
ユキトの両腕はルナの太ももを掴み、その小さな身体を持ち上げ……『おんぶ』する。
まるで仲が良いカップルがやる遊びだ。
だが、二人共真面目だ。
二人が合体《おんぶ》する事で、攻撃・防御・回避が完璧になる。
ルナの少し大きな胸が背中に当たって、ユキトは苦笑いした。
――こんなに可愛くて素敵な娘なのにヤンデレか……。

「じゃ、これから戦場に向かうよ。
武装している連中は一気に皆殺し。先手必勝。
魔法師の方は、さすがに一撃で殺れないと思うから注意してね」
「ほやな~」

【転移プログラム起動】

時空が歪む。遠く離れた空間へと繋がる。
この転移という作業を、脳味噌に負荷をかけない程度に十回繰り返し、二人は離れた村へと移動した。

~~~~~~~

そこは百戸ほどの木造家屋が建っていた小さな村だ。
木造家屋は焼け落ち、田畑は焼かれ、大人達は殺され、反抗しなかった者達は裸にされた後に縄で縛られ、周りに武装した山賊達が立っている。
彼らは下品な笑みを浮かべて、年若い少女達に欲情していた。
彼らにとって女は、仕事の結果、手に入れた財産。
それをどう汚しても自由なのだ。

「げへへへへへっ!可愛い娘が多いなっ!おいっ!」
「これだから山賊仕事はやめられねぇよ!どの娘から味見しようかなぁ!」

そんな時、山賊達がいる場所から30mほど離れた空き地に、ルナ達が転移してきた。
さっさと戦場を制圧するべく、彼女は物体操作魔法を発動させる。
五千本の氷の槍を生成、その内、五十本を山賊達に。残りの氷の槍を遠くにいる魔法師達に向けて加速して飛ばした。
50人居た山賊達は、秒速1kmで飛んでくる槍に身体を抉られ、上半身が消滅。
十一人いる魔法師の方は、魔法で窒素の壁を即座に作ったり、身体能力を強化して槍を回避した。
魔法師達の動作はとっても手馴れている。魔法師としての性能は普通だが、戦闘経験豊富なベテランの軍人だ。
ユキトは敵の行動からそう分析する。
――五人が二流の物体操作魔法師、五人が二流の身体強化魔法師、最後の1人は分析魔法師。
戦闘経験は豊富だけど……未知の要素は全くない。僕とルナなら楽に勝てる。
相性がとっても良い組み合わせだ。
そうやってユキトが考えていると、敵側の分析魔法師がメガホンで音を拡大して、声をかけてきた。

「おぃー!
俺らに喧嘩売るとはどういうつもりだぁー!
下っ端どもを殺しやがって!」

叫んでいる男は、丸メガネをかけた金髪の小男だ。
とっても小者臭がただよっている。
軍人で小者。つまりどんな卑怯な手を使っても生き残る強敵の可能性が出てきたが……アホっぽい。
一応、こっちが優勢な状況。ユキトは話し合いに応じる事にした。

【物体操作プログラム 起動】

魔法で音を操作して大きくして、遠く離れた分析魔法師に声をかける。

「君が山賊の親玉かい?」
「ああ、そうだぜぇ!世界一の大山賊コーネフ様とは俺の事だぁ!
……って言ってもわからねぇよな。山賊なんてマイナー業界すぎるぜ。
俺はドイツ軍(ユーラシア大陸軍)に所属していたコーネフ中佐だ!
これで分かったろ!お前はどこの誰だぁ!?」
「僕が誰かを答える前に、どうして略奪行為をしていたのか?それを君に聞きたい」

ユキトの問いに、コーネフ中佐は小者っぽい顔をニヤリッと笑みで歪めた。
小者っぽいのに大物ぶってる所に、彼のコンプレックスを感じる。

「この村はよぉー!
俺らへ税金を払わないって言ったから、身体で払ってもらう事にしたんだぜぇ!
だから、これは合法な行為っ!理解したら立ち去りな!
下っ端は幾らでも補充できるから見逃してやるぜ!
良かったら俺の部下になっても良いんだぜぇ!女は抱き放題!ご飯は太るレベルで食い放題だぁ!
小さい娘が好きなら、幾らでもプレゼントするぜぇ!」

身勝手すぎる言い分。山賊なのに村人から税金を取る徴税行為。
矛盾したセリフだらけすぎてユキトは苦笑した。

「君らも元は軍人だったんだろう?
山賊紛いな事をやらなくても、魔法を使えば高収入を得られるはずさ。
物体操作魔法師なら、金属資源を作り放題のはずだよ?」
「うるせぇー!
俺らは俺らのための国が欲しいんだよぉー!
地道に働いても、国は得られないだろうがぁ!」

この罵倒を聞いて、ユキトは相手を徹底的に馬鹿にする事を決めた。
相手が冷静さを無くせば勝率上がって一石二鳥だし、ちょっとしたストレス解消にもなる。

「コーネフ中佐。
どうせ、奪う方が楽とか、働きたくないから山賊をやっているんだろう?
君は軍人以前に、社会不適合者だったのさ。
よく人格に問題ありまくりなのに中佐に出世できたね?
上官に賄賂でも払ったのかい?
君みたいな無能が出世するなんて……君の祖国は腐っていたらしいね。うん」
「ユキト~、自分で自分の事をそんなに批判したら、あかんで~。
欝で自殺しちゃあかん~」
「……本当だ。僕も死にたくなってきた。
なんで怠け者の僕が、少佐に出世したんだろうか?
ああ、年金ニート生活に戻りたい……」

目の前で広がる三文芝居を見て、コーネフ中佐は顔を真っ赤にした。心が燃え上がるように熱くなる。
――銀髪ロリを背中に載せたロリコンの分際で!許せん!殺してやる!
俺の分析では、銀髪ロリは物体操作魔法師。目の前の気に入らない男はコピー魔法師だっ!
器用貧乏で最弱のコピー魔法師ごときが俺を馬鹿にしやがって!
戦闘結果を計算したら俺らの勝利は揺るがねぇ!
せいぜい俺らに喧嘩売った事を後悔して死ぬんだなっ!
ユキトに向けて指をビシッ!と向けたコーネフ中佐は怒りに任せて叫ぶ。

「てめらぁー!俺らの勝率は99%だ!
やっちまぇー!」

ルナとユキト VS 魔法師十一人による戦いが始まった。
縄で縛られている村人達がその戦いをじっくり見ている。
戦闘で発生した風のせいで、若い男が被っていたカツラが外れ、そこに現れたのは……頭髪を真ん中だけ残した真っ赤なモヒカンヘアーだった。
村人達は笑う。この絶好の機会を。


後篇に続く。 

 
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【内政】 ローマ帝国「兵士達に40kgの荷物を持たせて、兵站線を短くして軍事チート!」 紀元前1世紀
http://suliruku.blogspot.jp/2015/06/40kg1.html
ガトリング砲を製造して軍事チート(工業時代に置ける戦争の性質を変え、少ない戦闘員で猛烈な火力を生み出した野砲)
http://suliruku.blogspot.jp/2015/04/blog-post_3.html

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。