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プロローグ ~旅の始まりは自由落下~

11 件のコメント :

公開日: 2015年9月12日土曜日 ドラゴン転生 自作小説


前にゆっくり戻るよ! ゆっくり次に進むよ!
私はラーメン屋に入ったら、感動するような青い空を彗星の如く落下していた。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

とりあえず驚いて見る事にした。
所詮、私はただの人間の青年に過ぎない。
翼がない以上、落下死以外の選択肢はないだろう――そう思って空中を高速落下していると気づいた事がある。
背中に大きな緑色の翼があった。
口の中に巨大な牙がある。
肌が翡翠のように輝く鱗だった。
長い尻尾がある。
私は気づいたら、人間からドラゴンになっていたのだ。
羽が生えているトカゲを見たことがないから、きっとドラゴンだろう。そう私は確信した――今はそんな事に悩んでいる場合ではない。
自由落下を阻止しないと、待つのは死だ。
翼があるなら、空を飛べる生き物のはず。
さぁ!翼よ動け!
翼をパタパタ……。
……
……
……
……残念っ!現実は甘くなかった!
翼の効率的な動かし方が分からぬ。
そもそも、これだけ巨体な生物が空を飛べるはずがない。
鳥が空を飛べるのは、飛ぶために脳味噌すら軽くした結果だ。
恐竜の場合は風を受けて滑空しているだけだ。
どうやら……私は自由落下で死ぬ運命なのか?

「ねぇねぇ、どうして羽に浮遊の魔法をかけないの?ドラゴンさん」

……私の頭の上に可愛らしい銀髪の少女が座っている事に気がついた。
氷の羽を背中から生やし、身に纏うエプロンドレスが可憐さをアピールしている。
明らかに人間というより、妖精と形容したほうが良い神秘的な姿をしていた。
私は少女に話しかけてみた。

「可愛らしいお嬢さん。
浮遊の魔法とは何ですか?」
「えー?
ドラゴンなのに知らないの?
今までどうやって生活してきたの?
ありえないよー」
「お願いだ。
お嬢さん。私に浮遊の魔法とやらを教えてください。
教えてくれたら何でもします」

少女は満面の笑みを浮かべて

「やだ」
「そこを何とか!」
「浮遊の魔法くらい自分で使えないようにしないとダメだよ?
空を飛べないと、この世界で暮らしていけないよ?
分かるかな?」
「このままじゃ私は落下して死んでしまう!
お願いだ!助けてください!」
「いや、死なないよ?
ここは空しかない世界【スカイ・ワールド】だからね。
浮遊する大地にでも衝突しない限り、死なないから安心してよ」

――ここが異世界?確かに下の方を見ても地面が全く見えない。
青い空と白い雲が何処までも続いて美しい。
そして、私は疑問を抱いた。
この少女の話し方に違和感がある。
まるで私が別の世界から来た事を知っているかのような口調だ。

「……可愛らしいお嬢さん。
一つ聞きたい事があるのだが」
「ドラゴンさん、何でも聞いてよ。
僕はドラゴンさんのパートナーだからね」
「パートナー?」

私の疑問に答えるために、少女は腰のカバンから、緑色の宝玉を出した。

「僕がこの竜の宝玉を使って、ドラゴンさんを異世界から召喚したんだよ。
ドラゴンって呼ぶと長いから、ドラさんって呼んでいいかな?
僕の名前はアイス・エターナルフォースブリザードだよ。
アイスって呼んでね」
「お前が原因かぁー!
人間の頃の身体を返せぇー!」
「えー?
ドラさんって、元は人間だったの?
僕のおかげでドラゴンになれて良かったね!」
「良くない!
誰が巨大なトカゲになりたいと思うんだ!」
「この世界じゃ、ドラゴンは崇拝の対象だよ?
どこを旅しても、物を貢いで貰えてラッキーラッキーだよ?」
「人間としての尊厳は!?」
「そんなもん、人間の思い込みだと思うよ?
ドラゴンの方がお得じゃない」

私が何を言っても、この妖精娘――アイスは全く動じない。
なんという煽り耐性の高さ。
こんな状況だが、私は感心した。
きっと幼いなりに辛い人生を歩んできたのだろう。

「……アイス。
私を召喚したのは何故だ?」
「僕、故郷を探して500年ほど彷徨っているんだけど、1人旅が寂しかったのが理由かな?」
「おいっー!長生きしすぎ!
というか!召喚理由が身勝手すぎる!?」
「ドラさんもドラゴンになれたから超長生きできるよ!
良かったね!
水と空気と光があれば、生活できるから生活費タダだよ!」
「私が何を言ってもポジティブすぎる!?
しかも、人間の苦悩をよく理解している!?」
「……ドラさん。
人生はね。楽しくないとダメなんだよ」

そう言うとアイスは、ニパァーと可憐な笑みを浮かべ

「さぁ!ドラさん!
まずは自力で飛べるようになるまで落下し続けよう!」
「しかも!!教育方法はスパルタ形式!?」
「ドラさんなら、きっと何とかなるよ!
僕が信じるお前を信じろ!
そうしたらドラさんは口から炎を吐けるよ!たぶん」
「え?!ひょっとして良い事言われてるのか!?」

こうして自由落下ライフが始まった。
空は綺麗なり、大きな雲が漂っていて美しい。
アイスのスカートが風で大きく動いてヒラヒラして――見えた。
緑と白の縞々模様が芸術的なパンツだった。
美しい。
いやいや、見ちゃ駄目だ。
女の子のパンツをチラチラ見るなんて変態だ。
……しかし、やはり美しい。
自然なパンチラに感動を覚える私だった。





★空の自由★

何日も何日も、私は青い空を落下し続けた。
幸い、頭の上にいるアイスが笑顔で話しかけてくれるおかげで、孤独は感じない。
この世界は不思議だ。
落下し続けても、地面に辿りつかない。
上にはちゃんと太陽が見えるのに、これは可笑しい。
重力もちゃんと下の方向に働いている。
夜もあるし、星々も見えるから、上には宇宙空間が存在するはずなのに私は何日も落下し続けている。
一体、どういう構造の世界なんだ?
時折、発見する空飛ぶ大地には、人工の建造物や湖が広がっていて美しいと思ったが、私は未だに飛べなかった。
アイスは楽しそうな顔で私の頭の上で踊りながら応援している。

「頑張れ!頑張れぇー! ド ラ さ ん !
頑張れ!諦めるな!諦めたらそこで人生終了だよ!
死んじゃうよ!」
「諦めたら殺す気満々!?」
「やだなぁー。冗談だよ、冗談。
妖精ジョークだよ。
僕は妖精の中でトップクラスの優しい女の子だからね。
魔法でドラさんを焼いて、ドラゴンステーキ食べたいなぁーとか、思ってないから安心してね。
あと1時間くらいは待つよ」

アイスが軽くウインクしてきゃぴっ!
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
やばいぃぃぃぃぃ!!!
わざと心の中で叫んで冷静になっている場合じゃない!
早く飛べるようにならないと殺される!……かもしれない!
浮遊の魔法!翼にかかれ!かってくれ!お願い!
浮遊の魔法かかってくれ!
そう思って気合を入れたら――私の緑色の翼は力強く羽ばたき、自由に飛ぶことが出来た。
風を切る感覚。
青い空を自由に飛べる爽快さ。
人間では絶対味わえない空を飛ぶ特権。
何処までも続く雄大な大自然を駆け巡る楽しさ。
人類史上、初めて空を飛んだ人間になれた。
この栄光は、どれだけ富を積もうと得られない。
初めてドラゴンになれて良かったと、思えた。
アイスは私の頭からジャンプして、氷の羽を震わせて、私の隣に並んで飛んでいる。

「ドラさん、おめでとう!
人間もドラゴンも追い詰められたら頑張れるもんだね!
どう?
これが空を飛ぶ素晴らしさだよ!」
「ありがとう、アイス。
空を飛ぶとは……これほどに素晴らしい事とは知らなかった」

感動で涙が出そうだ。
色々とアイスのせいで失ったような気がするが、気分がとても楽だ。
それに、もう、税金を払わなくても良い。
住民税とか、所得税とか払わなくて良いんだ。
私を苦しめる経済問題がない。
深夜残業とか、休日出勤しなくて良いんだ!
身体を壊すブラック労働しなくて良いんだ!
やったー!

「ドラさん!
僕と一緒に旅をするよ!
さぁ!あの夕日へと向けてレッツゴー!」

前にゆっくり戻るよ! ゆっくり次に進むよ!

妖精竜と空飛ぶ大地】☚まとめたペ^ーじ

11 件のコメント :

  1. (´・ω・`)いつもいつも空を見る度に思った。
    空飛びたい!

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    返信
    1. オカリン「飛べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

      削除
  2. 高層ビルの屋上からとんじまえよw
    ナポレオンも打ち切りになり深い悲しみが俺を襲った。
    この悲しみはパルメさんのケツに突っ込んで出すまで止まることを知らない。

    返信削除
    返信
    1. (´・ω・`)そんなー

      (´・ω・`)認めたくないものだな・・・改稿エターフラグを破れなかったパルメ

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    2. お気に入りに登録しなかった人々「「「「 知 っ て た 」」」」

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    3. 酷な事言うなよ・・・パルメさんだよ?

      削除
    4. (´・ω・`)執筆速度を早める方法を見つけたから、今回は早めに書けそう

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    5. 完結できるの? 私気になります!

      削除
    6. (´・ω・`)短編連作だから、何時でも完結させられる。

      妖精さんの故郷見つければゴールイン

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    7. ゴール先はパルメさんの寝床かな

      削除
    8. あぁ、ベルセルクエンドですね(´・ω・`)サクシャガシヌカヨウセイキョウニツクカノデスマッチ

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