13話「ラスボスの手がかり」

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公開日: 2015年8月27日木曜日 ナポレオン無双 自作小説

母親






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■ナポレオンの隠されてない過去■

ナポレオンの口から、部屋の外に暗殺者がいると告げられたネイは、真面目な顔になって紅い髪に隠していた1枚のカードを取り出した。
そのカードには、半透明の美しい女の子の絵が刻印されている。
カードを扉の方向へと勢いよく投げて、ネイは叫んだ。

「炎精霊クレベール召喚!」

それはミシェル・ネイ専用の特殊アイテム。
ナポレオンも偶然視聴した人気アニメ【魔法騎士ネイとジェミニ】で見た事がある。
炎精霊クレベールのカードからは、スケスケの半透明な身体――10cmサイズの全身真っ赤な女の子が召喚された。
炎の衣を纏い、髪も身体も炎で構成された精霊娘だ。
彼女はとっても素晴らしい活気溢れる 怖 い 笑顔を、ナポレオンに向けた。
炎のように揺れる目から、とんでもない殺意を放っている。

「ナポレオンっ!私のご主人様をレイプしようとしたなぁー!
前世の時といい!私から全て奪うつもりなんだなぁー!
お前の野望の果てに死んだエジプト遠征軍3万1000人の恨みを思い知れぇー!」

思いっきり、現在の状況を勘違いされた。
半裸のナポレオン、縞々パンツしか纏ってなくて全身汗と唾液で湿って色っぽい紅髪エルフ娘≪ネイ≫。
明らかにエッチィ事をした現場。
ナポレオン=レイプ魔=殺しても良い、その発想は彼女の中では当然の帰結。
ネイは慌てて炎精霊を止めようとするが、時は遅し。
ナポレオンが躊躇なく、炎精霊に自動小銃を向けて発砲。
現実世界で、殺傷能力が高すぎて条約で禁じられているホローポイント弾が、精霊娘の炎ボディを容赦なく効率よく破壊していく。

タタタターン!

「現代兵器強すぎぃ!」

炎精霊《クレベール》は銃弾を浴びて炎の鱗粉を撒き散らして、姿を保てなくなった。
ナポレポンは自動小銃の銃口を扉の方向へと向け、何時でも対処できるように待ち構える。
ネイは今のやり取りが理解できなくて、戸惑った。

「あ、あの、陛下?
精霊の暴走を食い止められなかった私が悪いんですけど……今、炎精霊《クレベール》に躊躇なく発砲しました?」
「精霊を殺して済まなかった」 ナポレオンは顔を扉に向けたまま言った。
「いや、1日経過すれば復活するから再召喚できますけど……炎精霊《クレベール》が前世とか、不思議な事言ってませんでした?」
「今は暗殺者の対応を優先してくれ。
軍人としての義務を果たせ、ネイ」
「わ、分かりました。
じゃ、次は雷精霊《モロー》を召喚しま――」
「ネイ!待つんだ!
召喚したら、絶対、私を攻撃してくる名前だ!
そんな気がする!」

ナポレオンは慌てて、ネイの行動を制止した。
炎精霊《クレベール》――前世のナポレオンがエジプト遠征した時に、全責任押し付けてエジプトの地に置き去りにして、異教の地で死んだ悲惨な将軍と同じ名前。
雷精霊《モロー》――こちらも同じく前世のナポレオンに酷い事をされて激怒して、ロシア軍に就職した将軍の名前だ。ナポレオンのフランス軍が砲撃しまくって下半身吹き飛ばして人生終了している。
どっちも死ぬほどナポレオンを恨んでいる連中だからやばい。
ネイの方は精霊の召喚を禁じられて元気を失い、エルフ耳を下に垂らしている。
涙目でも、愛らしさを損なわないエルフ娘だった。

「あの、陛下。
私、精霊さんを召喚しないと、戦闘能力ないんですけど……私ってそんなに頼りにならないんですか?」
「いや、違う。
上手く説明できないが、モローとクレベールはやめてくれ。
私は奴らに深く恨まれているんだ」
「……具体的にどんな酷い事したんです?」
「……とっても酷い事だ。
時間がないから今は暗殺者への対応を優先してくれ。
確か氷精霊はドセイという名前だったな?
なら、辛うじて恨まれてないと思うから、一緒に共闘できるはずだ」

ナポレオンのこの言葉に、ネイは深く頷いて、髪から1枚のカードを出す。
水色の肌を持つ乙女が刻印されたカードを投げて

「氷精霊《ドセイ》召喚!」

カードから10cmサイズの小さくて青い女の子が出た。
やっぱり身体は半透明。
氷のドレスを纏っていて、肌も顔も真っ青。
不思議な雰囲気を持つ長い髪の精霊娘だ。
氷精霊《ドセイ》は、ナポレオンの方を、チラリッと見て優しく微笑んだ。

「やぁ、親友。
こうして出会うのは数百年ぶりだね……どうやら子作りの最中だったようだけど、この世界のネイをよろしく頼むよ」
「ああ、ドセイ。久しぶりだな」

2人が旧知の知り合いっぽい雰囲気だから、ネイは首を可愛く傾げた。
でも、何時か、ナポレオンの口から全て話してくれると思って、今は聞くのをやめて、氷精霊《ドセイ》に命令を出す。

「ドセイ!
あなたの最大の魔法で扉を凍らせて!」
「わかった!エターナルフォースブリザード!」

氷精霊が魔法を唱えると、扉から5m離れた隣の壁が周りの空気ごと凍って
パリィッ!
大きな氷の塊に包まれた。
扉から氷精霊の所まで、10mしか距離がないのに外れた。
この結果に、氷精霊《ドセイ》は舌を可愛らしく出して

「すまない。この魔法はあんまり使った事がないから命中率が悪いんだ。
次来る時までに、精霊界でもっとエターナルフォースブリザードの練習をしてくるよ。
別に前世の事を恨んでいる訳じゃないんだ。
ナポレオンがオーストリア軍との戦いで戦力分散したせいで、私が即死したとか、致命的な判断ミスすんなよとか、そんな事を恨んでいる訳じゃないんだ」

今の一撃で魔力を使い果たし、力尽きた氷精霊《ドセイ》の身体がバラバラになって霧散した。
ナポレオンは魔法使えNEEEEEEEEE!!!!と心の中で叫び声を上げる。
前世のドセイなら、ナポレオンのピンチを華麗に救って運悪く戦死するという大活躍っぷりを見せてくれるのに、この有様だ。
ネイの方はドセイが散った事を気にせずに、次の新しいカードを髪から出そうとすると――
コンコンッ!
扉を軽く叩く音とともに、高くて怖い女性の声が聞こえた。

「息子よ!子作りの最中にすまぬが扉を開けるぞ!
先ほどの銃声や、謎の音は何だ!?
我に説明をせい!」

ナポレオンの母親の声だった。
ドンッ!という音とともに扉は開かれ――身長2mくらいの巨人が部屋に入ってくる。
丸太のように太い手足、鍛え上げられたムキムキの筋肉、進化しすぎた筋肉は魔法と区別が付かない超人ボディ……には不似合いすぎる、白くて豪華なドレスを身にまとっている。
女なのに覇者の風格を漂わせ、部屋に遠慮なく入ってきた。
一瞬、誰だ?!と思ったが、ナポレオンはすぐに納得した。
外見は全く事なるが、雰囲気が母親と同じだ。

「ま、まさか、母上?」
「うむ、そうだ。
我がフランス皇太后レティツィアである!
息子よ!エルバ島以来であるな!」
「しかも前世の記憶持ち!?その上、肉体が精神に追いついてしまった!?」

ナポレオンは一体、何のアニメやゲームとコラボしたら、こんな姿になるんだ!とツッコミたかった。
ナポレオンの母レティツィア――夭折した子供を含めて12人の子供を産み育て、コルシカ独立戦争に女なのに兵士として参加しちゃった女傑である。
彼女の教育は、破滅しないように手助けする優しさはあるが、甘さというものが全くなく、自分にも子供にも厳しい態度を貫き続けた。
前世のナポレオンがヨーロッパ同盟軍に敗北して没落してエルバ島に王様待遇で島流しされた時も、
母親「戦え!ナポレオン!お前はこんな所で終わる男ではないわぁー!!」
ナポレオン「フランスが条約無視してお金を払わんから兵士達に給料払えないし、待っていても破滅しか待ってないから、人生最後の戦争してくる」
的な事を言って、フランスをまた戦争に巻き込んだ。
(いや、財政難だから母親がエルバ島に来なくても、ナポレオンは最後の戦争してただろうけど。兵士達に給料を払えない国は滅ぶという歴史の法則がある)
そんな女傑が、今、目の前ににいる。
ネイの方は、ナポレオンの発言に驚いて「え?お母様?す、凄い筋肉?」目をパチパチさせながら驚いていた。
そんなネイを見て、母レティツィアは覇者の風格を維持しながら大声で

「娘よ!
貴様に、フランス帝国を支える意志はあるか!
所詮、貴様は樽職人の娘!
身体に宿る血に権威がない故に、子供を産んでもフランスの皇位を継ぐ事は出来ぬ!
それでもナポレオンを支えて戦い抜く自信はあるか!
答えるが良い!
答え次第によっては、その命っ!
この場で散るものと思え!」

この言葉に、ネイは両手を胸に当てて、正々堂々答える。

「は、はい!お母様!
私は軍人です!
いずれは母親になる身ですけど、立派に子供を育て上げて頑張って、この身は戦場で死体となって晒すつもりです!」
「うむ!
この女子は気に入った!
戦場で死なすのは惜しい!
ジョゼフィーヌの1000倍マシだ!
息子よ!この女子《おなご》を大事にするのだぞ!
しかぁーし!今は邪魔だから寝てもらおう!
ハァー!」

母レティツィアは、魔力的エネルギーを込めて、丸太のように太い右腕で右ストレートパンチ。
それは音速をはるかに超え、ナポレオンもネイも認識できなかった。
ネイの顔の直前で寸止めすると――ネイはその圧倒的な迫力と魔力に酔って気絶した。

「はう」

可愛らしい声を上げて、ナポレオンの胸元に倒れる。
ナポレオンは慌てて受け止めて、ベットにネイを寝かし、突然の展開の数々に頭を捻らせた――が全く情報が足りないから、母に聞いて見る事にした。

「……母上、ネイを気絶させた事は兎も角、部屋の外に居たベルティエ達はどうしたので?」
「我の気迫で気絶させた。
これからする話はそれほど重要故にな」
「……なるほど、では、その筋肉モリモリの身体はどうしたので?」
「日本で世紀末救世主伝説レティツィアが放送されていた影響であろう」
「ど、どんな内容でした?」嫌な予感がした。
「核戦争後の日本を舞台に、女なのに巨漢、筋肉モリモリの漢女《レティツィア》が、聖斗神拳を用いてワラワラ生えてくるモヒカンをなぎ払い、無力な民草を救い、宿敵《毛沢東》を倒す単純な物語だ」
「全くフランス関係ない世紀末ストーリー!?」
「偶然、名前が同じという事で、このネットゲーとコラボしていたらしい。
あとミュラ元帥も女子《おなご》だ」
「おーい!いい加減にしろよ!現実世界の日本人!
何処まで変態なんだ!」

ナポレオンは叫んだ。
日本人の変態さんのおかげで、理想的なエルフ娘になったネイとイチャイチャ出来た事をすっかり忘れている。
しかし、レティツィアは顔を横に振って

「いや、ミュラが女子《おなご》になったのは日本人のせいではない。
ミュラはフランスでは裏切り者呼ばわりされて悪役キャラにされているが……イタリアの地では、奴は悲劇の王様扱いされていたのだ」
「ま、まさか!」 ナポレオン、母が何を言おうとしているのか理解した。
「うむ、ミュラはイタリア人が作ったアニメ《美少女ロマン王ミュラ!》という作品の影響で……中世風の美少女騎士になっていた」
「うわあああああああああああああああ!!!」

ナポレオンは絶叫した。
ミュラ元帥――とても優秀な騎兵指揮官。
どんな乱戦からも生還し、ナポレオンの覇道を支えた義理の弟だ。
前世のナポレオンは彼をこう評価している。
「彼は敵と対峙したときは世界でもっとも勇敢な男だろうが、
会議の席にでも置こうものなら判断力も決断力もない腑抜けに成り下がってしまうだろう」
ミュラは馬を下りれば役立たず、ナポリ国王の地位をナポレオンがプレゼントしたら味方に害をもたらす有害キャラになってしまった。(軍人と政治家の才能を両方持つナポレオンが異常なだけとも言える)
前世のミュラはナポレオン戦争終盤に裏切って
「俺は利益があれば裏切るぞぉー!兄者ぁー!
フランス皇帝の地位は俺の物だぁー!」
ナポレオンの息子の軍勢を攻撃するわ、挙句の果てにはナポレオンと仲直りして同盟を結んだ後に、戦略的な判断ミスをして絶対勝てないヨーロッパ同盟軍相手に喧嘩を売って人生最後の戦争を勃発させ、ナポレオンを直接的に破滅へとおいやり、本人も銃殺刑になって人生を終えている。
迷惑すぎる義理の弟なのだ。
前世のミュラ「頭は撃つな、まっすぐ心臓を撃て」
処刑隊「「「いや、この命中精度の悪い銃に無茶言うな」」」
タタターン!
前世のミュラ「俺の美しい美貌をよくも銃弾で打ち抜いて射殺しやがったなぁ……バタンッ!」

ここまで聞いたナポレオンは少し疑問を感じた。
ミュラはナポレオンの妹《カロリーヌ》「兄《ナポレオン》が戦死すれば次のフランス皇帝は私の夫ミュラよぉー!陰謀を張り巡らすわぁー!権力を得るためならば何をしても良かろうなのだぁー!!!」
な妹と結婚して、ポナパルト一族に入った経緯を持つ人物。
なら、この世界のミュラは誰と結婚しているのかと?

「……母上。
ミュラとカロリーヌの関係はどうなっているので?」
「この世界のミュラは未婚の乙女。
それ故に、あやつは我らの一族ではない。
赤の他人だ。
それに」

レティツィアは少しの沈黙の後に

「ポナパルト一族は、全員、我がアメリカに亡命させた。
息子は安心してソ連と戦争すると良い」
「……ひょっとして、母上はそれを言いに、ここに来たので?」
「ソ連が核兵器を持っている以上、我はこの戦に勝ち目はないと思っておる。
だが、息子が負ければ……恐らくこの世界も現実世界と同様に滅亡するであろう」

その言葉とともにレティツィアの声が重くなった。
とっても気丈な母が な に か に戦慄している。
ナポレオンも冷や汗を流しながら、ゆっくり聞き返した。

「私が負けると世界が滅亡する?
それは一体どういう事ですか、母上」
「息子。いやナポレオン。
お主はどうして現実世界が核戦争で滅亡したと思う?」
「……どうせ中国や北朝鮮辺りが暴走して、核ミサイルを撃ったのだと私は思っています」
「違う、違うのだ。
ナポレオン。
我は現実世界に居た時、東京の方角からトンデモナイ化け物の気配を感じ取った。
邪悪なる意思。
絶対に相容れる事のない宇宙人のような、そのような物体に出会ってしまった違和感。
その気配を感じ取った次の瞬間に、核戦争が起きた。
核爆弾を搭載した大量のミサイルが放たれ、現実世界は滅亡したのだ。
恐らく、核戦争の原因は……その化物にあると我は確信している」

衝撃の事実。
ナポレオンがネットゲー内で気軽に観光していた時に、外の世界ではそんな展開の末に、核戦争になったとは思ってもみなかった。
だが、今の話が事実だと矛盾が発生する。

「……母上はそんな状況で、呑気にネットゲーをしていたのですか?
この世界に転移したという事は、そういう事でしょう?」
「いや、違う。
我は現実世界で死亡したと同時に、理屈は分からぬがこの世界の日本へと、この偉丈夫の身体になって転移した。
自衛隊や日本人1億人も、この世界の日本に転移して、今、大名や幕府と揉め事を起こして問題になっておる。
恐らく、このネットゲー世界は現実世界で何かあった時のためのノアの方舟的な脱出手段だったのだろう。
日本人限定のな」

また話に矛盾が発生した。
日本からフランスまで、地球を半周しないといけないくらい膨大な距離がある。
最短距離でも、9,980kmだ。
途中には砂漠や海、険しい山々がある。
この疑問を解かないと、ナポレオンは安心できない。

「さっきから質問ばかりで失礼だと思いますが……母上。
日本からフランス、ここまで、どのような手段で来たので?」
「陸路を馬で走ったり、海を泳いで来た」
「絶対、嘘だっ!?」
「途中で我を勧誘してきたチンギス・ハーンを殴り飛ばし、大都市で放火遊び中のアレクサンドロス大王を背負い投げして、ここまで来た」
「おおい!母上!
他の超大国に喧嘩を売りすぎだ!?」
「そんな些細な事よりも、今は重要な事を言わねばならぬ」
「フランス帝国の存亡を左右する大事件の数々よりも、重要な事があるのですか!?」

レティツィアは長い沈黙の後、ゆっくり重苦しい口調で

「現実世界を滅ぼした化け物の気配を……途中で僅かに感じたのだ。
中央アジアで、アレクサンドロス大王の顔をオラッオラッオラッオラッオラァー!酒に酔って放火するなぁー!と殴りまくっている時に――とんでもない邪悪な意思と気配を感じた。
我は恐ろしくなって、ここまで休まずに走りぬいたのだ」
「な、なんだってぇー!?」

ソ連以上に厄介な化物がこの世界にやってきている。
しかも、アレクサンドロス大王が史実通りの迷惑人物。
そんな事実にどうやって対処すれば良いのか、ナポレオンには分からなかった。
それ以前に、東西4500kmを支配するマケドニア帝国のアレクサンドロス大王をボコボコに殴ったのが、母親だとばれた時点で外交問題待ったなし。

「は、母上!
それを知らせるために、ここに来たので?!」
「うむ、そうだ。
我が一番信頼できるのは――ナポレオン、お主だけだ。
ソ連への対処で大変だろうが、中央アジアにいる怪物への対処をよろしく頼む。
恐らく、世界の存亡を左右する大問題だ。
我は勇気を振り絞って、中央アジアに戻って調査を再開してくる」

レティツィアはそう言うと、その巨体をクルリッと反転させて部屋の外へと向けて歩く。
そして部屋の扉の前で振り返らずに

「……ナポレオン。
お主の敗北は世界の滅亡を意味するかもしれぬ。
絶対、負けるな。勝て。
幸せを今度こそ掴み取るのだ。
それが母の願いである」

そう言って、格好よく立ち去った、
ナポレオンは、世界の存亡という今までにない厄介な問題を押し付けられたが……相変わらず、厳しくて優しい母上だなぁと思った。

「私に世界を救え……か。
全く、馬鹿げているな。
いいじゃないか、やってやろう。
ここまで見事に、色んな事が重なると、この世界がまるで――私を主人公にした物語のように思えてくるな」




――異世界の歴史がまた1ページ




あとがき
ソ連(´・ω・`)あと2話投稿で一章おしまい。
そしたら、オラが本気出す





【歴史の法則】相手を舐めきって油断していたら、勝率がほぼ100%でも負ける事が多々ある【20世紀の日露戦争と 5万人VS800で負けたマリッツァ河畔の戦い】
http://suliruku.blogspot.jp/2015/08/100205vs800.html
【歴史の法則】 共通の強大な敵がいれば団結して、全ヨーロッパ連合軍すら結成可能【14世紀のニコポリス十字軍 VS オスマン帝国】
http://suliruku.blogspot.jp/2015/08/14vs.html
【歴史のテンプレ】大きな繁栄は、後の大いなる腐敗を産み出す【中国、清王朝】
http://suliruku.blogspot.jp/2015/08/blog-post_53.html
イスラム教の設定はどうやって誕生したのか纏めてみた(7世紀
http://suliruku.blogspot.jp/2015/07/7.html



ドセイ。元々はフランスの将軍。
ナポレオンがオーストリア軍相手に戦力分散するという致命的な判断ミスを犯したのと、運が悪かったせいで戦闘開始してすぐに、銃弾食らって死亡した人

クレベール。ナポレオンにエジプト遠征軍全部押し付けられて、無限に生えてくるオスマン帝国兵やイスラム教徒相手に戦争やらされて破滅した人、
ナポレオンを超恨んでいる。




3 件のコメント :

  1. (´・ω・`)眠たいから、二度目の修正は明日。

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    1. パルメオン、幼女とすきーりして、ブログを救うのだ。

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    2. (´・ω・`)それは孔明の罠だ!

      パルメ(´・ω・`)タイーホ

      削除

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)たまに投稿したコメントがエラーになるけど、プラウザバックすれば、投稿した文章が復活します

(´・ω・`)1日に1回、システムからスパムだと判断されて隔離処置されたコメントを、元の場所に戻しておるんじゃよ。

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)コメントの入力欄は小さいですが、右端の//をクリックして下に引っ張れば、かなり大きくなります。




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( ;∀;)こっちの最新コメントが表示できない時は、上のシンプル仕様の最新コメントを使ってくれると嬉しいです。
マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。