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5話 ~エルフ娘が困っているから助けてあげるお~

6 件のコメント :

公開日: 2015年2月4日水曜日 自作小説 迷宮都市の王さま ~国家運営したいのに迷宮が邪魔すぎる件~







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迷宮都市の王さま ~国家運営したいのに迷宮が邪魔すぎる件~HP


俺はまず最初にやるべき事は、目の前で土下座している可憐なエルフ娘から情報を聞き出す事だと思った。
情報がないと何もできないし、この岩山のどこに生存者達がいるのか聞きたい。

「聞きたい事がある。
今、集落と言ったな?
140年ほど前は国家があったと聞いたんだが……滅亡したのか?」

エルフ娘の背が震えた。
きっと悔しい思いをしてきたんだろう。こんな世界だし。
エルフ娘はしばらく震えた後、悲しそうな声で

「……メキシコ王国は滅亡しました」

「やはりそうか」

「最初は、この大陸全土を治める巨大な国家だったんです。
僕が小さい頃……300年前までは、平和と繁栄を謳歌していました。
ですが、長年続く、モンスターとの戦いで各都市は孤立し、滅亡したんです。
王家の生き残りも、おそらくは僕が最後の1人だと思います。
でも辛くて大変な時、この柴犬のシバと出会って、随分、助けられました。
集落の食料が足りない時は、岩山の外でモンスターを殺して、ドロップする食料を集落へと運んできてくれたんです」

その柴犬のシバが「わんわん」言いながら、俺の腕で寛いでいる。
そうか、シバはそんなに人のために頑張ったのか。偉いぞ。偉い。
単純労働しか出来なかった俺の万倍は偉い。褒めてつかわす。
柴犬の圧倒的な可愛さと来たら、まじ天使。
むしろ、俺なんて天使モドキ。
俺はエルフ娘の長い長い説明を聞いた後に返事を返した。

「……つまり、あんたはメキシコ王国のお姫様という事か」

「はい、そうです。
なんとか民を守るために、防衛に適したこの岩山へとやってきたのですが、それでも周りからモンスターが流入し、集落の戦力はもう限界に近いのです」

エルフ娘は顔をガバッと一気にあげた。
真剣な目で俺を見つめて叫ぶ。

「お願いです!天使様!
何でもしますから、助けてください!
僕を犯そうが殺そうが何をしてもいいです!
ここで死ねと言われたら死にます!
ここで裸になれと言われたら裸になります!
夜伽をしろと言われたら、し、します!
僕の民を助けてください!」

ここまで可愛いエルフ娘に懇願されたら、期待に応えてあげなきゃなっていう気がする。
俺は誰かの役に立つために、新しい人生を生きているんだ。
よし、この仕事引き受けた。
テレサとアリサが安心して暮らせる世界を作るためにも協力するしかない。

「わかった。
お姫様のために俺が頑張ろう。
……ところで何をすればいいんだ?
侵入してきたモンスターの駆除か?
それとももっと防衛しやすいように防衛施設作るのか?」

こう言った俺に姫様は困りながら答えた。

「えと、出来ればこの岩山にモンスターが近寄ってこないような感じにして欲しいんです。
出来れば安全な農地も欲しい所ですけど、贅沢ですよね……」

なるほど、どうすればいいのかさっぱりわからん。
俺のオリーシュ・バリアーでは、範囲が狭すぎて巨大な岩山をカバーできないからな。
どうすればいいんだ?と思っていると、アリサが自信満々の顔で魔法の鞄から、パルメ (´・ω・`)さんの本を取り出した。

「主殿。
こういう時、便利な内政チートが書いてあった記憶がありますぞ。
一回、書いてある内容を試してみたかったのです」

アリサはページをめくって目的のページを出して、俺に本を手渡した。
そこには鉄条網を飛び越えるワンちゃん達の絵が書いてある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 鉄条網を障害物として運用して、敵軍の白兵戦を妨害して軍事チート
http://suliruku.futene.net/1uratop/Z_Kanrinin/48.html

(´・ω・`)鉄条網~。
 鉄線にトゲトゲがついている有刺鉄線のバリケードは、現代の野戦築城戦術でも使われる便利な代物。
 これを白兵戦をやりまくるファンタジーな世界に持ち込むと、危なすぎる障害物になるんじゃよ。
 もともと、家畜を囲むための柵から発展した代物じゃから、異世界でも何とかなりそうだと思うんじゃ


(´・ω・`)塹壕 + 鉄条網 +機関銃を組み合わせると、大軍の突破を許さない鉄壁の布陣が出来上がるんじゃ。
 第一次世界大戦は、この3連コンボの組み合わせで膠着状態に陥り、長期戦になって大変じゃったんじゃよ。
 (機関銃は産業革命イベント必須)
 (´・ω・`)あと、単純な攻略方法は戦車開発して強引に突破するとか、大物量で大被害食らうことを覚悟で鉄条網を破壊するとか、そんな感じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

役にたたねぇ。
その鉄条網を大量生産するための設備がこの世界にあるか!そんなもん!
でも、障害物を使って防衛ってのは良い発想だな。
ここに来る途中、大きい湖を見つけたし、そこまで穴を掘って水堀を周囲に作れば、モンスターは寄ってこないんじゃないか?
水は生きていくために必要だし、生活や農業をやる際にも便利だ。
更に堀の近くに魔法で壁作って置けば、モンスター侵入できないよな。
よし、そうと決まったら、適当な設計図を描いて、掘る予定の地面に釘打ち込んでマーキングして掘る場所を決めてから、穴を掘ろう。
まずは書く物が欲しいな。アリサに持っているかどうか聞いてみよう。

「アリサ。
書くものは持っているか?」

「主殿、勿論ありますぞ」

アリサが腰の魔法の鞄に手を入れて、万年筆を取り出した。
それを俺は受け取り、パルメ (´・ω・`)さんの本を裏返して、真っ白の裏表紙に簡単な設計図を描く。
どうせ何の役にもたたない本だ。
メモ用紙代わりに使ってしまえ。
------------------

→→→→→→→→→→→→→→→ゴール地点 湖
☝        
☝  岩山(太陽の石)    
☝        
☝        
☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚☚スタート地点 湖     
-------------------
☚水堀



ふぅ、水堀を掘る計画はこんな感じでいいだろう。
湖から水を引き入れて、恒久的な障害物として運用すれば完璧だ。
あとの問題は水堀は埋められてしまったら、外堀を徳川家康の策謀で埋められた大阪城と同じくらい何の意味もないが、それは周辺を定期的に巡回するなどして対応する事にしよう。

「主様。
これは何の絵なのかの?」

テレサが俺の作った設計図を見て、首を可愛く傾げている。
アリサも俺に説明して欲しくてウズウズしてそうだ。
計画実行前に他人の意見も聞きたいから、二人に内容を話してみよう。
恐らく、この何も考えずに建てた計画には何らかの欠陥があるはずだ。常識的に考えて。

「これはな。
この岩山周辺に水堀を張り巡らして、モンスターを近づけないようにするための設計図だ。
テレサちゃん達には、俺に遠慮なく意見や問題点を言って欲しい」

「……主様。
水車もないのにどうやって、湖の水を水堀に引き入れる気なのかの?
どう考えても無理じゃよ」

「ああ、それなら考えてある。
湖よりも低い水位の穴を掘れば良いんだ。
そうすれば水が流れてくる」

「恐らく30mくらいの深さの堀になると思うんじゃけど、大丈夫なんかの?
主様の怪力は知ってるんじゃけど、堀をその深さで掘るのは、いくらなんでも無理なんじゃないのかの?」

心配そうな顔で俺を見つめるテレサちゃん。
わかる。わかるぞ。俺だって不安だ。
俺は未だにこの身体でどのくらいの事が出来るのか把握できていない。
でも、やらなきゃいけないんだ。
人類が安心して暮らせる世界を作るためにも安全地帯が必要なんだ。
俺はテレサちゃんを安心させるために、彼女の銀髪の頭に片手を置いて撫で撫でしながらこう言った。

「大丈夫だ。テレサちゃん。
俺はこう見えても単純労働の天才。
人の役に立つ仕事と思えば、長くて深い水堀を作るなんて……時間はかかるが出来る。
テレサちゃんには、掘った穴の周りが崩れないように魔法で石化して舗装して欲しいんだ」

「なるほど、わっちは主様の役に立てるんじゃな」

子供らしいがどこか妖艶な笑みをテレサちゃんが浮かべた。
この笑みを守るためにも、期待を裏切らないためにも、俺はこの大工事を完成させないと駄目だ。
普通、知識ほとんどなしでの工事なんて失敗に終わるもんだって、本で読んだ事があるが、今の俺の身体なら出来ると思う。
棍棒を降るだけで地面にクレーターを作る事ができる可笑しい身体なんだ。スコップで穴を掘れば楽勝のはずだ。

「それで主殿。
テレサ殿は舗装工事を手伝うとして、私は何を手伝えばよろしいので?」

アリサちゃんが顔に楽しそうな笑みを浮かべて言ってきた。
俺は当然、やってもらいたい仕事があるので

「アリサちゃんには、工事の邪魔が入らないように、テレサちゃんの護衛をして欲しい」

「おや?主殿には護衛は必要ないのですかな?」

「ああ、大丈夫だ。
スコップでモンスター殴ればいいしな。
……ところで魔法の鞄にスコップは入っているか?
ないなら何処かに探しに行かないといけないんだが」

「それならありますぞ。
ちょうど巨人用のスコップを持ってましてな」

アリサちゃんが魔法の鞄から大きなスコップを取り出し、俺に手渡してくれた。
俺はありがとうと返事を返したが……アリサはまるでど●●もんだ。
一体、どれだけ大量のアイテムを魔法の鞄に入れているんだ。
ひょっとしたら釘も持ってるかもしれない。

「なぁ、アリサ。
ひょっとして釘も持ってるか?」

「釘もハンマーもダイナマイトもありますぞ、主殿」

「どうしてそんなに魔法の鞄にアイテムを入れているんだ?」

「300年間、あちこちでアイテムを拾っていたら、魔法の鞄の中身がアイテムショップみたいな品揃えになりましてな。
使い道に困っていましたが、こうして主殿のお役に立てる事が出来たから、意味のあるゴミ拾いだったのでしょう。
なに、既に持ち主がいないアイテムばっかり。
こうして使った方がアイテムも幸せですぞ、主殿」

「……本当ありがとうな。
300年間放置していたのに、こんな俺を慕ってくれて、本当ありがとう」

皆、良い女だ。
絶対に幸せにしたい。
あ、柴犬のシバは集落を守る仕事な。
そうだ、集落の人手も確認しておこう。
ひょっとしたら俺みたいな怪力の人や、便利な道具を作れる凄い人がいるかもしれない。
黙ったまま立っているエルフ娘に俺は顔を向けて

「なぁ、姫様の所から工事に出せる人手はあるか?
モンスターがいる危険地帯で工事をするから、嫌なら出さなくて良い」

「えと、回復魔法を使える僕と、僕のペット、もとい柴犬のシバなら……護衛として使えると思います。
あ、あと、僕が集落でご飯を作って、工事現場まで送り届けるのはどうでしょうか?
それくらいの事しかできませんけど、最大限お礼をしたいんです」

「いや、それならシバは集落の防衛やお姫様の護衛として使ってくれ。
そうしてくれた方がご飯が安全に届くしな」

「……天使様、ありがとうございます。
僕、あなたみたいな優しい男性に出会えて幸せ者です。
集落にいる人民達が安心して暮らせる未来がやってくると思うと、嬉しいです」

エルフ娘が嬉しくて涙を流した。
このエルフ娘、健気で良い娘だ。
治める民のために、自分を犠牲にする覚悟すらある。
きっとこの集落は、将来、良い国になるな。
……そういえば、まだ名前を聞いてなかった事を思い出した。
この可愛いエルフ娘はなんという名前なのだろうか?
ぜひとも聞いておきたい。

「姫様、あんたの名前はなんていうんだ?」

「え?僕の名前ですか?」

「あんたは良い娘だからな。
ぜひとも聞いておきたいんだ」

エルフ娘は、少し恥ずかしそうな顔でモジモジしながら

「ぼ、僕の名前はスター・リンっていいます。
お母様から皆を導く赤い星のような存在となって欲しいと願われて、スターという名前を貰いました」

「あ、ああ、スターリンか。
これまたとんでもない名前だな」

「?僕の名前って可笑しいですか?」

「いや気にしなくて良いんだ。
そんなに変な名前じゃない」

あ、スターちゃんがしょぼくれて、エルフ耳が下に垂れた。
でも、この娘なら大丈夫だろう。
俺よりも心が強い。
人類絶滅一直線の世界で今も生きている。これだけでこの娘の強さがわかる。
あとはまぁ、ソ連の指導者スターリンみたいに、大量粛清で700万人も殺しちゃうような娘にならない事を祈るばかりだ。
なんて縁起の悪い名前なのだろう。
彼女たちを幸せにするためにも、さっさと工事するか。
岩山の中に住んでいる時点で、きっと健康に悪いだろうしな。
岩山の周りの平地に、皆が住めるように頑張って工事をやるぞ。
……俺、素人だから働きながら工事のノウハウを得られるように頑張ろう。

あとがき  

【小説家になろう】 序盤に悪いやつを倒してヒロインを助けるのがテンプレ
http://suliruku.blogspot.jp/2014/12/blog-post_56.html

 (´・ω・`)困っているヒロインを、国家規模すぎる大工事やって助けて好感度アップ!

オリーシュバリアー使えば、魔除けできて工事楽勝やん → 12時間ごとに1回しか使えないという設定にしないと、バランスブレイカーすぎますお




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迷宮都市の王さま ~国家運営したいのに迷宮が邪魔すぎる件~HP

6 件のコメント :

  1. (´・ω・`)スピードが重要と言われて、月~金まで連続更新できるように頑張りましたお。

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  2. 理想郷で余計な工夫をして目立とうとして総スカン喰らってる件。
    まぁ、目立つという目的は達してると言えなくもない。

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    1. (´・ω・`)全ての人に気に入られるのは不可能なんじゃよ。

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  3. こうめい「馬謖、水!水!」

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    1. 228年春3月に諸葛亮は第一次北伐の際、彼に戦略上の要所である街亭の守備を命じた(街亭の戦い)。諸葛亮は道筋を押さえるように命じたが、馬謖はこれに背き山頂に陣を敷いてしまう。副将の王平はこれを諫めたが、馬謖は聞き入れようとしなかった。その結果、張郃らに水路を断たれ山頂に孤立し、蜀軍は惨敗を喫すこととなる。翌5月に諸葛亮は敗戦の責任を問い、軍規に基づいて処刑した(王平伝より)。諸葛亮はこの責任を取って自ら丞相から右将軍に降格した。「泣いて馬謖を斬る」の故事の元がこれである。

      ちなみに山上に布陣すること自体は策の1つである(漢中攻防戦でのいわゆる定軍山の戦いが有名)。だが、馬謖は水源の確保を怠っていた上に、馬謖の策は山上と街道の両軍で挟み撃ちにするというものだったが、上手くいかなかったことが失敗の原因とされる。とは言え魏軍との戦力差(魏が約20万なのに対し、蜀は8万ほどであった)ことも無視することはできないだろう。
      http://dic.nicovideo.jp/a/馬謖

      (´・ω・`)水源の確保は重要じゃな。

      削除
  4. (´・ω・`)迷宮都市築くまで長すぎて辛くなってきましたお。
    なんでパルメ、主人公の一人称を俺にしちゃったんだろう。

    返信削除

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。