【東方Project】 伊吹すいかの酒酔い事情 【二章 伊吹萃香という鬼】 【その1 鬼に憧れる少年】 (TS)

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公開日: 2015年1月30日金曜日 TS ネット小説 東方Project


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                         ,.へ  _,.-
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       ,. : ´-‐"´   r‐ ヽ,>^ゝ、___ノ  .{l   !       ` .、 / /!-―!  l !      !   |! l
     /´      ノ `Y i、 i ヽ、     ム  ト 、     ,r‐/ メー、!    | !  !   l    l  l       (    _., ,r'"i ¨ へi  レ^ヽ     乂 !l  ` 、 / r‐―‐‐!      !   !i   |     |!  l
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  ´・ω・`)萃香ちゃんになった娘が、鬼に憧れる超絶不幸すぎる少年と出会う過酷ストーリー【二章 伊吹萃香という鬼】 【その1 鬼に憧れる少年】だよ
´・ω・`)茂吉君の圧倒的なまでの不幸描写がしゅごかった。
茂吉( ´・ω・`)鬼が羨ましい。鬼が可愛い。俺も鬼になりたい。
伊吹醉香(´・ω・`)なんか、オリ主と思える感じに執着してきてうざったい茂吉少年がやってきたよ。
でも、私を尊敬しているみたいだから、殺さずに鬼ごっこしてあげるよ!


茂吉(
´・ω・`)人生辛い
両親が死んで家を取り上げられ、低賃金で奴隷のように酷使されて死ぬのを待つ毎日とか辛い。
しかも、鬼討伐に村が乗り出したから、人生最後の救いすらなくなった。
人生詰んだ。

村人(´・ω・`)(´・ω・`)
´・ω・`)このクズ!よくも鬼と会っていたな!

陰陽師(´・ω・`)これはいい手駒。
茂吉を犠牲に、萃香の力を弱体化させてからぶっ殺そう。


萃香
´・ω・`)人間は策を巡らすから凄い生き物だねぇ!
でも甘んじて、その策を正面から受けて戦ってやるよ!





伊吹すいかの酒酔い事 【二章 伊吹萃香という鬼】 【その1 鬼に憧れる少年】 (TS) SS  8-話  2014年12月02日 

8 鬼と人の子ー萃香が暴れて作った道が、奇跡的に妖怪避けの役割を果たしており、ただの人間の少年である茂吉が妖怪に食べられずに、萃香の所へとやってきて友達になってしまった。
萃香は困った。
  ー
「それで、遊ぶったって、私とあんたでなにを……」
「わぁ、萃香って、思ってたより小さいんだね! それに、洞窟じゃ薄暗くて顔色まではよくわからなかったけど、顔も酒に酔ったみたいにちょっと赤いんだ……もしかして、いつもその瓢箪のお酒で酔っ払ってるの?  あ、そういえばその瓢箪、ずっと飲んでるけど中身が無くなってないよね? 不思議だなぁ! やっぱり鬼の持ち物も不思議なものなんだね! でも、服はあんまり良さそうじゃないね。ただの布みたいだけど、それもなにか不思議なものなのかな?」
 私の言葉を遮って延々喋り出す茂吉に、私はどんどんとやる気がなくなっていく。
 おかしな人柄を持つこの茂吉という人と話すのは、異様に疲れるのだ。
 しかし、これも人間と接していく上で、人間に鬼をわからせる上で、一応は必要なことでもあると無理に自分に言い聞かせ、私は少々げんなりしながら、茂吉に問うた。
「だから、遊ぶって、何するのさ?」
´・ω・`)知的好奇心いっぱいの少年だ。

9話 鬼、ごっこ-茂吉は萃香を尊敬しながら接してくるから、萃香は殺さずに接し、遊びに付き合ってあげた。
鬼ごっこを教えてあげ、後ろを向いて追いかけるというハンデを萃香は背負い鬼ごっこが始まった。

鬼ごっこなので、人間である茂吉が鬼を担当し、萃香をひたすら追いかけ、萃香はいつまでもいつまでも諦めず追いかけてくる茂吉を見て愉快になった。
-
「おりゃっ! っと……ほっ! 当たり、前、だよっ、とぉ! だって、っ! 萃香が鬼で! 俺が逃げる、なら、たぁりゃ!! 鬼『ごっこ』じゃ、ない、じゃんか! うわっ!」
 確かにその通りかもしれないが。
 ひらひらと、私はその場からほとんど動くこともなく、何度も触れようと手を伸ばしてくる茂吉の手を寸前で躱し続けて、最後にちょいと足を引っかけ、地に転ばしてやった。
 技でもなんでもない、ただの鬼の視力の賜物である。
「どう? 敢えて動きまわって逃げる必要すらないでしょう? 私が鬼の方が、もう少し緊張感みたいなのは出ると思うけど?」
 私が意地悪気にそう言ってやると、地に座り込みながら、茂吉は頬を膨らませて拗ねたように文句を垂れる。
「それ、説明されてた鬼ごっこじゃないよ。鬼役の俺からは、逃げないと駄目だってば……」
´・ω・`)これはきっと不幸な別れ方をする前の前振り(確信

閑話 人 1-茂吉は、村で最底辺の存在だった。
両親は鬼に殺され、村人たちからは奴隷のように酷使され、未来なんてない。
萃香と会ったのも、そもそも鬼の手で殺されたいと思ったからだ。

だが、とうとう茂吉が山通いしている事を村人たちに怪しまれて、萃香の存在が発覚。
茂吉は萃香討伐のための手助けを強要され、人生が辛い。
  --
 夜よりも、更に遅い時間帯、深夜と呼ばれる、この時代において、およそ人の活動することのない時間である。
 普段ならば、村人の全員が眠りこけているような時間にもかかわらず、村の長、村長の家へと、何人かの村人たちが集まって円を描いて座っていた。
 その中心で、茂吉は大人たちに囲まれるようにして、否、囲まれて、座らされていた。
 囲んでいる全員が、茂吉のほうをただじっと見て、ひそひそと話している。
 漏れ聞こえてくるのは「本当なのか?」「嘘かもしれん」「嘘に決まってるさ」「本当だったらどうするんだよ」などという、共通して不安に満ちた声だ。
 茂吉には、今どうして自分がこのような場にいるのか、理解しきれていなかった。
 ただ、茂吉が、我慢の限界を超え、「鬼に会いたい」と口走った直後、男は茂吉を乱暴に掴み、無理矢理に手を引っ張って、村長の家へと向かったのだ。
 そして、家の前まで来ると、大声で村長の名を叫び、呼び出した。
 苛立った様子で出てきた村長の耳に何かを囁くと、村長も顔色を変え、男に何か指示を飛ばしていた。
 なにも出来ず、ただ掴まれて呆然としていたままの茂吉は、今度は村長に手を掴まれ、家の中へと連れ込まれる。
 そしてそのまま、村で最も大きな部屋の中で、反論の余地も許さぬ声で命令され、強制的に座らされると、男が数人の大人たちを連れて戻ってきたのだ。
 全員が渋い顔をしており、男たちは茂吉を中心に囲んで座り、そうやって口々に不安の声を漏らしている。
 そうして、ようやく、茂吉の真正面に座っている村長から、茂吉に声が掛けられた。

「して、茂吉よ、山で鬼に会った、というのは本当なのか?」
´・ω・`)茂吉君の人生罰ゲームしゅぎる・・・・

鬼ということ-鬼ごっこをしている中、萃香は崖下に転落してしまった。
そのせいで茂吉は、他の妖怪に襲われてしまい、」萃香がそれを助ける形になる。

問題は、やっぱり萃香は鬼だという事。
茂吉を殺すかどうかで悩み、木っ端妖怪のちょっとした失言でストレスマッハで激怒して、その場で理不尽にぶっ殺したりしているからやっぱり怖い。
  -
「そら、そうなんだが……。あんたみたいな大物に、いきなり暴れ回られると、俺らとしては、いつとばっちり喰うかわからねぇ。実際、あんたとこの山の元主との戦いで、何匹もの奴らが死んでんのさ」

 その困ったような言葉を、私はただ、笑い飛ばした。
「ははっ! そりゃ運が無かったね。だってそれ、私はなにも悪くないもの」
 そういうと、その妖怪はただ、「あぁ」と頷いて、その場を去ろうと背を向けた。
 しかし、そのまま何も言わずに行けばよかったのに。
 その妖怪は、わざわざ振り向いて、言ったのだ、この私に。
 おそらく、言葉を交わして、少し勘違い、思い上がりをしてしまったのだろう。
 しかし、それをもっと端的に言ってしまうのなら
「……でもあんた、大丈夫なのか?」
「…………は?」
´・ω・`)うわようじょこわい。

閑話 人 2-茂吉は萃香の事が大好きだった。
人が鬼に恋するなんて、この時代ではありえない事だったが、人間の世界に居場所がないぼっちの茂吉には、萃香は羨ましすぎる存在。
次第に、茂吉の体は呪術師のせいで変化していき、人から鬼になりつつあるような描写がちらほら。 
 -
俺は、少しずつ死んでいっているのかもしれない)

 と、そんなことを。
 明らかに、痛みに慣れ始め、そして痛みを感じにくく(・・・・・)なっている自身の身体を考えて、至った結論であった。
 先日から始めた彼女との『鬼ごっこ』なる遊びでは、自身の走る速さに驚いていしまった。
 普段、最近こそ毎日のように山を登りってはいるが、茂吉はそれほど走るのが速くも無いし、体力も並み程度にしか無かったのだ。
 それが、彼女の姿を追って自分の知っている頃よりも遥かに速く、そして長く走り続けることが出来ていた。
 確かに、彼女に追いつきたい、触れたいという想いはあるが、それ以上に、自分自身のその変化に酔いしれてもいたのである。
 それでも、鬼である彼女とは隔絶した差があることを認識させられたが。
 そしてそれは、茂吉に、終わりを前にして激しく燃え盛る蝋燭の火を思わせた。
 今も、呪い師は茂吉の身体に指を突き刺し、ぶつぶつと何かを呟いている。
 昨日まではまだ、痛みが感じられていたのだが、今日はただただ自身の内部に何かの感触があるだけであった。
 それと同時に、以前は感じていた、自分自身とでもいうべき痛みの元とも言える何かを、見失ってしまっている。
 それは本当に恐ろしことのようにも思うのだが、茂吉には、今、自分に行われていることの全てがどうでもよく思えていた。
 ただただ、早く彼女に会いたいと思い、言葉を交わして、出来ることなら、彼女に追い付きたいと願った。
 そして、もし、叶うのならば、彼女に、触れたい(・・・・)と。
 もはや、茂吉の世界には、それしか存在していなかった。

´・ω・`)ええ初恋だなぁ(BAD ENDしか待ってないけど


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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。