【ヒカルの碁】 Encounter-佐為の目覚め 【3章 北斗杯を利用して全世界に佐為の正体大公開】

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公開日: 2014年10月6日月曜日 ネット小説 ヒカルの碁

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(´・ω・`)ヒカルが、師匠の佐為が好きなように囲碁を打てる環境を作り上げるために、全世界にネット囲碁のsaiの正体ばらす【3章 北斗杯を利用して全世界に佐為の正体大公開】だよ
(´・ω・`)皆でハッピーエンド。
清々しい終わり方だった。

●北斗杯 中国 VS 日本
ヒカル(´・ω・`)サイが後ろにいる!俺の対局を見ている!絶対に落ち着きながら冷静に打って勝利してみせる!
王(´・ω・`)ば、馬鹿なっ!?去年のヒカル選手じゃないっ!?一年でここまで成長したのかっ!?化物めぇー!
ギリギリの所を容赦なく攻撃されて、もう負けを認めるじがない


ヒカル(´・ω・`)やったー!勝利できた!サイ見てたか?!嬉しくて微笑むしかない!
サイ(´・ω・`)微笑み
ヒカル(´・ω・`)微笑みされたから微笑み返す!

●北斗杯に優勝した席で、全世界にサイの正体大公開

ヒカル(´・ω・`)サイはネットのsaiで、俺の師匠はサイなんだ!

周り(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)ええええええ!?!!碁を持った事もない人間さんが世界最強のラスボスさん並の実力者!?

ヒカル(´・ω・`)もうこういう矛盾とか無視すればいいよね。
サイが好きなように囲碁を打てる環境を作り上げたよ。

サイ(´・ω・`)幸せ!



Encounter-佐為の目覚め
【3章 北斗杯を利用して全世界に佐為の正体大公開】
Z 9-14話  2014年10月10日

 09 思惑--サイがsaiなのではないかという疑惑が周りに広まっていたが、サイは囲碁業界のスポンサーなので、迂闊に棋士達は手を出せないから、その秘密は公然の秘密として守られそうだった。

だって、スポンサーから賞金でてるもん。
サイはスポンサーの立場から、棋士達の真剣勝負を見詰めてゆっくりしている。
  -


小さく佐為が頷いたのを視認して、戸刈は何も言わずその場を後にする。
碁のテレビ中継を佐為が偶然見た日以来、仕事以外に興味を持たなかった佐為が急に囲碁に興味を示したことを意外に思ったのは確かだ。
しかし、佐為が碁に興味を持つのはいいとして、何故プロ棋士たちがああも佐為を注目するのか理由が分からない。
不審に思って、戸刈が棋院側の関係者に尋ねても言葉の歯切れが悪く、濁されてしまう始末だった。むしろ尋ねた相手から、佐為の素性を尋ねられる始末で。
壇上で挨拶をする佐為を見る彼らの目は、ただの新規スポンサーを見る目ではなかった。
まるで、碁盤を挟み、対戦相手を見やるような、自身と同じ碁の棋士を見やる真剣な眼差しをしていた。

(´・ω・`)歴代最強のラスボス(サイ)が囲碁業界のスポンサー。
これほど打ちにくい相手はいないわ。


10 大会前夜--緒方は佐為の所に行き、お前がネット囲碁で連戦連勝したsaiなのではないかと問い詰めた。
だが、佐為は本当の事を言う訳にはいかない。
saiの正体が明らかになれば、ヒカルが潰されてしまう。
今はまだ、saiはネットだけの存在で居ないと駄目なのだ。

って事で、その時間帯にネット囲碁は不可能だというアリバイを証明して、佐為は場から切り抜けたのだった。、-

ただ、佐為も一生saiの正体を隠すつもりはなかった。
これから佐為がsaiとしてネット碁を打ち続ければ、いつかsaiの対局とヒカルの公式対局が重なり、sai≠ヒカルという構図が定着するだろう。
周囲にもそれとなく囲碁を匂わせ、浸透させていけばいい。全てはそこからだ。
緒方だけでなく他の棋士たちと対局するにしても、

(saiと認めるには早すぎる。saiはまだしばらくネットの中だけの存在でなければならない)
ヒカルをsaiが押し潰してしまわないように。
(´・ω・`)saiの正体を明かしても良い時期になったら、囲碁業界にラスボスが君臨するという事なのだぁー
11 俺の後に、佐為がいる--北斗杯、大会初日。日本対中国
ヒカルが打つ対局を佐為が見ていると思うだけで、ヒカルは気合が入った。
去年と同じで大戦相手は【王】。
ヒカルは冷静に打ち、ぎりぎりの所を容赦なく攻撃して、王に負けを認めさせ、この1年間でヒカルは大きく成長したんだ!と周りにアピールする事に成功する。

佐為はヒカルの成長と勝利を喜び、ヒカルは佐為に笑顔を向けられて嬉しかった。
 -
「ありがとうございました」
一礼し、とたんにヒカルの緊張が解ける。
(勝った、佐為ッ!)
ばっとヒカルは後を振り返った。
ヒカルの後では、まだ大将戦をしているアキラと陸力がいたが、構わず周囲を見渡す。そしてちょうど対局会場に入ってきた目的の人物の姿を見つける。

ヒカルと視線が合い佐為がフワリとヒカルに微笑む。
それだけで十分だった。
幽霊だった頃の佐為が、ヒカルが対局に勝つと微笑んでくれた笑顔と同じモノ。
ヒカルもまた佐為に微笑んだ。

(´・ω・`)これは良い微笑み合戦
見ているこっちが微笑ましくなる。


 12-ヒカルは、アキラからsaiの正体について聞かれたが、ヒカルはこの関係を二度と壊したくないから、秘密を秘匿する気だった。

でも、ヒカルがうっかり行動しすぎて、周りに佐為の事をばらしかけない状況になっている。
この前、塔矢先生と佐為のネット囲碁対決が、アクセスのありすぎでサーバーダウンという事態が発生した事もあり、塔矢先生と佐為が今度は確実に勝負の決着をつけられる場所を話し合っている場所に、ヒカルが来て、周りの目を気にせずに会話したから、明らかにばれているフラグ!   
--
「もしsaiが塔矢先生じゃなくて、でも塔矢先生と同じくらいに強い棋士に対局を望まれて、本当は嬉しいのに、でも対局を断るのはどうしてだと思いますか?きっと内心はすごく打ちたいと思っているはずなんだ」
佐為の部屋を訪ねてまで、対局を強く望み申し込んだ緒方。
そして佐為は緒方についてヒカルに何も言うことはないが、対局申し込みを断っている。それも自身がネットのsaiということすら認めていない。

「対局申し込みを断るだけの理由があるのだろうね。私はsaiが誰かの誠意ある申し込みを軽い気持ちで断る人間とは思えない。断るだけの、断ってまで守りたい何かがsaiにはあるのだと思うよ」
「打ちたいのに、断ってまで守りたい何かって?」
(´・ω・`)ヒカルが【saiのヒカルを守るためにしばらく現実では囲碁はやらないという気持ち】に気付きつつあるお話さんか。
(´・ω・`)親友であり、師匠でもある存在がいるなんて、なんてリア充な少年でしょう。


13- 北斗杯日本 対 韓国
ヒカルは佐為に守られるだけという状況が嫌なので、見返してやろうと思った。
具体的には相手選手と激戦した末に、ヒカルが勝利し、日本陣営を勝利に導き、自身の成長っぷりを見せつけ・・・雰囲気的に、ラスボス(佐為)を何時か倒してやるぜ!的な感じ 
-
対局の終了を宣言し、ヒカルはふう、と張り詰めた気を解いた。
最後まで黒と白の間で半目が揺れていた。
それを白のヒカルが制したのだ。
チーム戦いとしては、大将戦を高永夏が勝ち、三将戦を社が勝った。それにヒカルの勝利も合わせて日本チームの勝ちとなる。
凡その予想を裏切り、日本が一位になったことが決定した瞬間だった。
対局会場の壁際に立ち、選手たちに拍手を送っている姿を見つけると、初日の対局の時と同じように、佐為が満面の笑顔を向けてくる。心からのおめでとうと、全力を尽くした対局全てに敬意と賞賛をはらいながら。

(見てろよ、佐為)
俯き加減にヒカルの口角が斜めに上がり、ニンマリとする。
勝負は終わったというのに、ヒカルの目から光が消えることはない。
(´・ω・`)ラスボス(佐為)が満面の笑みを向けておる・・・・
14 --ヒカルは北斗杯に優勝し、自分の師匠が佐為であり、佐為はネットのsaiである事を皆に教えてしまった。
明らかに佐為がsaiだと矛盾がありすぎて、説明のしようがないが、そんな矛盾は無視するという爽快なやり方で、佐為が自由に囲碁を打てるように仕向けてあげてハッピーエンド。
-囲碁なんて全く知らなかった俺に、石の持ち方から今まで教えてくれたのは、そこにいる藤原佐為です」
ヒカルが壇上から指差した佐為に、会場全ての視線が集まった。
(ホントに言った……。どういうつもりなんですか、ヒカルの馬鹿……みんなの前で宣言して、これじゃ誤魔化すなんてとても出来ないですよ……)
これだけきっぱり公言したのを、佐為が今さら何を言っても無駄なのは分かっている。分かっていても、どうにか誤魔化せないかと考えてしまう。
「ありがと佐為。俺は佐為と出会わなかったら、こうして囲碁を打ってることは絶対無かったと思う。佐為と出会えたから、今の俺がここにいるんだ」
(´・ω・`)ずいぶんと清々しい展開

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