【Elona 】かたつむり観光客の悲劇 第4話  腐った魚、それは神への献上品

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公開日: 2014年7月29日火曜日 Elona 自作小説




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Elona 二次創作 


戦力が足りない。
もう一回言おう。戦力が足りない。
カタツムリが弱すぎて、まともにダンジョンを探索できる面子がほとんどいない。
前回の件で、若手の育成とか、そんな言葉が吹き飛ぶの被害を出してしまったせいで、外を出歩くだけで死ぬカタツムリしかいないっ!
教育係がいない新人カタツムリは、清掃員の獲物になる資格すら存在しないのだ。街に行く前に死ぬ的な意味で。
若手が勝手に育つまでは、私は個人の戦力を揃えて強化して、群を引っ張っていこう。
人間の子供の人肉をむしゃーむしゃー食べながら、そう思った。



第4話  腐った魚、それは神への献上品


戦力を単純に増やす方法で、強いペットを得るという手段がある。
だが、ペットを保有できる数が神様のルールっ!で決まっているため、少数しか飼えない。
私がダルフィ辺りで奴隷を大量購入して、同胞達に譲与するという手もあるが前回のように死亡したら無駄になるから嫌だ。
その間の私の稼ぎがゼロになってしまうっ・・・!お金は命よりも重いっ・・・!
お金さえあれば、首都の一つや二つ破壊しても問題ないから、お金の方が重いっ・・・!これは明らかっ・・・!自明の理っ・・・!

お嫁さんに最近の稼ぎが減りすぎてるといわれて怒られた。グスンッ。
兎にも角にも強いペットが欲しい。弱いペットはいらない。
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そうだ、風の噂で聞いた事がある。幸運の神様の寵愛を得ると、神の使徒が手に入って凄いらしい。
神の使徒。なんて素晴らしいネーミングなのだろう。
きっと、辺り一面を雷で薙ぎ払ったり、王都を一撃で破壊する隕石を召喚したりできるのだろう。
そう思った私は、釣り道具を持って家を出た。
幸運の神の信徒は、釣りが上手なのだ。
お魚を大量に献上して、幸運の神様のお気に入りになってみようと思う。

【たらばがに!】
電場を受信した。一瞬、訳がわからなかったが、たぶん、蟹が欲しいのだろう。こういう親近感がもてる所が私は好きだ。
ところで、タラバガニって、何処のダンジョンにいるモンスターなのだろう。
私は火蟹くらいしか見たことがない。

【たらばがには、北海道だよっ!だよっ!だよっ!
オホーツク海でもいいよっ!いいよっ!】

本当に何処だろう。聞いたこともない場所だ。









私はティラノ君に乗って、自宅近くの海岸にきた。遠くにショウルームと呼ばれる謎の超密集不思議住宅がある。
何でも、不思議な町や、戦場、異世界があるらしい。
中から物を持ち出す事ができないらしいから、特に興味がないミステリースポットだ。
町に行くと清掃員が怖いから、この海岸でゆっくり釣りをしようと思う。
釣り竿の糸に、人間の子供の肉の欠片をつけ、さっと海面へと糸を降ろした。後は獲物が捕まるまで待つだけ。
ティラノ君が私の周りで狩りをしてくれるおかげで、警戒する必要もないのんびりとした時間だ。
時折、人間の悲鳴が聞こえたりするが、特に問題はない。
殺されても問題のない人間は、殺してもいい人間だ。
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暇だ。10分くらい待っても獲物がかからな・・・・おおっ、釣り竿を引かれている。
この引き具合から考えるにこれはきっと大物に違いない。
私は持てる全力の力でひたすら引く。
獲物は海面の近くで動き回って、糸を外そうと必死だ。
・・・・こ、このままだと、海に落ちそうだ。
獲物の力があまりにも大きく、死亡フラグの塊である海に落ちて死にそうだ。
海水に塩が含まれているから、大嫌いだ。
私はそれを避けるために、ライトニングボルトの魔法を詠唱する。
標的に狙いを定めて、適当に撃つと、ライトニングボルトが海面でビリビリと弾けた。
海水のせいで攻撃が拡散したようだが、少しすると魚が浮いてくる。
その姿はとても大きく、カタツムリが1000匹いても食べ切れそうもない大食いマグロだった。
電気を浴びて気絶してピクピクしてて美味しそう。
ヨダレを垂らしながら、私は糸を引き上げてマグロを海から地面へと降ろした。
私の怪力っ!にかかれば、この程度の魚はちょいちょいのちょいである。
ただ、クーラーボックスが人間の子供の肉で一杯なので、祭壇まで持ち帰る頃には腐っていることは確実だった。
・・・・・精鋭カタツムリ達のクーラーボックスを回収したい。
生き生きとしたマグロをモグモグっとツマミ食いしながら、そう思った。
いつも腐った魚しか献上してない事に良心の呵責を感じそうである。







3日もする頃には、私の周りには悪臭を垂れ流す腐った魚のオンパレードだった。
皆、放置しすぎて腐ってる。
でも、幸運の神様が喜んでくれるから、魚をもっと釣らないといけない。
1匹釣っては、群の地位向上のため。
10匹釣っては、可愛いお嫁さんのため。
100匹釣っては、神の使徒を手に入れるため。
1000匹釣っては、幸運の神様に喜んでもらうため。
そう思いながら一心腐乱に魚を釣って、腐らせ続けた。
虫が勝手に湧いてきて、釣り具にも困らない。今も、海面に巨大すぎる影が映っていて・・・・・こ、これは大物だっ!
糸が引かれる力が尋常じゃないっ!
私は全力で釣り竿を引いた。
ライトニングボルトも何度も撃ち込んだ。
だが、魚が気絶しない。恐ろしいほどの生命力を発揮している。
そのまま糸ごと身体を引かれ、私の身体は空へと羽ばたく。
羽がないから重力に任せて、そのままドボンっ!海に私は落ちた。


ぎゃあああああああああああああああああっ!!!!
塩の痛みだあああああああああああっ!!!!
体がとけるうううううっ!!!!!!
眼をあけるだけでいたいいいいっ!!!!!!!!
・・・・く、クジラだあああああああああっ!!!!
魚じゃないっ!哺乳類だあああああああっ!!!!
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”








私はクジラに食べられて死んだ。
また、お嫁さんに怒られた。グスンッ。
でも、腐った魚は全部ティラノ君が持ち帰ってくれたのでありがたい。もう、私にはティラノ君しかいない。
私はひたすら、祭壇に腐った魚を献上し続ける作業をする。

【すきっ!こんなに魚をくれる君が好きっ!大好きっ!】
【好きだよっ!だよっ!だよっ!】
【たらばがに!】
【うっみゅーうみゅうみゅ】
神様の声が聞こえる・・・・元気が湧いてくる。
こんな酷い世界で、私を救ってくれるのは神様だけだと、腐った魚を献上しながら思った。
腐った魚の山はどんどん減り続け、その度に電波を受信して頭が気持ち良い。
そうやって、幸運の神様の言葉を聞き続けていると

【私が店で飼ったペット・・・使徒をあげるぅ…大切にしてね!…してね!】
目の前に、神秘的な光の柱とともに黒い猫が現れた。
お腹から触手が何本も生えていて美味しそ・・・・じゃなかった。
とても可愛らしい。
これが神様の使徒なのだと瞬時に理解できた。
私は、幸運の神様からの贈り物に涙を流し、抱きつく。ぬちゃぬちゃ。

「にゃっー!やめるにゃっー!ご主人様の体がぬちゃぬちゃして気持ち悪いにゃっー!」

Elona 二次創作 
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3 件のコメント :

  1. ナチュラルな狂気に溢れた文だが、こんなものに俺は慣れ切ってしまったんだな・・・・(笑)

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  2. 何時からマトモな法則が存在していると思い込んでいたんだい?(狂気の風的な意味で)

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  3. (´・ω・`)ウェルカムツー アンダーワールド(Elona)

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(´・ω・`)1日に1回、システムからスパムだと判断されて隔離処置されたコメントを、元の場所に戻しておるんじゃよ。

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。