【魔女娘戦記】 第1話 末期的な世界で、第二の人生なのですぞ!

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公開日: 2014年6月6日金曜日 管理人の文章 魔女娘戦記

次はこちらだ!
魔女娘戦記】 

ゆっくりできない。
熱くてゆっくりできない。
気温が50度を超えた大都市にある介護施設の一室で、100歳を超えたお爺さんはそう思った。
今日はたまたま部屋に冷房がかかってない。
お爺さんの体は、年齢による衰弱でもう二度と動かす事ができず、今までせっせと貯めた莫大な貯金は、介護費用に消えて最悪な思いをし、その上、この暑さは苦しかった。
唯一の救いは、お爺さんがいる介護施設から遊べるネットゲーだった。
指を動かさず、脳味噌さえ無事ならば、ゲーム上にいるキャラクターを脳波で動かす事が出来る。
画面上には、魔女の格好をした10歳くらいの若い女の子が映っている。
黒いローブに尖がり帽子、帽子からはみ出た耳が尖っていて可愛らしく、ゲーム内の設定で、エルフと呼ばれる不老種族だった。
現実ではありえないご都合設定。
ファンタジー。
永 遠 の 若 さ

(ワシは虚しい。
こんなに身体がボロボロなのに、無理をしてゲームをやっとる。
エルフはええのう。
ずっと若いままで羨ましい。
ワシもエルフになりたい。)

部屋が熱くて、汗が額から出た。
外からミーンミーンという蝉の声が聞こえる。
全てが鬱陶しい。
若い頃にやったレトロゲーのような新鮮さを、ネットゲーに感じられないが、死ぬまでの間の暇を潰せそうなのは、これしかなかった。
いわゆる惰性。
これ以外にやる事がないから、ネットゲーをやっている。
どうせ介護施設から元気になって出て行った老人など存在しない。
全部、最後は死体だ。
そこに生きるための希望などない。
最近の科学の力で、寝たきり老人でも筋力を無理やりつけることはできるが、人間は何時かは衰弱して寝たきりか、死。
お爺さんに生きる希望はなかった。100%の絶望しか待っていない。

(ワシ、100歳になっても童貞で辛い。
若い頃の身体に戻りたい。)

しかも、このお爺さん。
童貞だったそうな。
女性と一度も付き合った事がない。
兄家族の家庭に甥と姪が居たから、子育てを手伝った事はあるが、家庭を持ったことがなかった。
女性との縁が致命的になかったせいである。
(若さが羨まし・・・ぐぅっ?!
ワシの心臓がいだ・・・い!)

ドクンっ!
お爺さんの心臓が痛くなった。
どうやら、心臓から身体全体に血液を送り出す機能に障害が発生し、お爺さんは死へと向かっているようだ。
それを自覚したお爺さんは、最後の最後に

(ワシ・・・若い頃に・・・・戻りたかった・・・・
青春を・・・取り戻したい・・・・若さが・・・・羨ま・・・し・・・い
エ・・・ル・・・・フ・・・に・・・な・・・り・・・た・・・・ヒデブ!)

ガクンっ
享年120歳。
お爺さんは遅すぎる死をとうとう迎えた。
残されたのはお爺さんの死体と、ベット、今までやっていたネットゲー。
テレビの画面には、魔女娘スタイルの可愛らしい女の子の姿が映し出されていた。
そして、テレビのスピーカーを通じて、悲鳴が部屋に響き渡っている。

「助けてくれ」「なんで、こんな世界なんだ。」
「俺達を助けろ」「あああああああああああ!!!!」
「神様ぁっー!助けてぇー!」
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

それは人間達の助けを求める声。
まるで、魂すらも引き摺りこむほどの膨大な数の死者の悲鳴だった。


第1話 末期的な世界で、第二の人生なのですぞ!



お爺さんは真っ暗な闇から、意識を取り戻した。
いや、可憐な少女と言った方が良いだろうか。
身体のほとんどを覆う黒いローブを身に纏い、頭に尖がり帽子を被っていて、尖った耳がはみ出ている。
他の人が見たら、こう言うだろう。
「魔女のような姿をした可愛らしい銀髪美少女」だと。

「ワシ、若くなっとる?」
最初に思った事は、身体が自由に動く現実。
そして、肌が赤ん坊のようにプルプルで、新鮮な肌。
腰まで届く長い銀髪。
青春と若さの両方を取り戻して奇跡だった。

「ワシ、若くなっとるっ・・・!
若いってええのぅっ・・・!
若さ最高!」

そして、性別が、なんか女性だった事。
性別が変わった事よりも、今は若さを手に入れた事に驚く方が先立った。
ここはひょっとしたら、あの世かもしれないと思い、お爺さん・・・魔女娘は周りを見渡すと

「いやああああああああああああああああ!!!!
やめてええええええええええええええええ!!!
それ以上はらめぇぇぇぇぇ!!!!!」

「だずげでええええええええええええ!!!!
ああああああああああああああああああああ!!!!」

「「「「「「「「「「ブヒイイイイイイイイイイイイイイ!!!!
女は犯して奴隷にするブヒイイイイイイイ!!!!
男は首を切断して晒し者ブヒイイイイイイイイ!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」

地面が人間の死体で満ち溢れ、槍と剣を振り回す化物達が地平線の彼方の向こうまで埋め尽くしていた。
化物は豚のような顔をしているが、二本足で立っている。
人間と同じように手足を使って武器を振り回し、喜んで人間の男を殺し、女性を押し倒して犯していた。
場は涙と悲鳴と汗と白濁な体液と、化物の叫びで満たされている。

「え?
ここ地獄?
ワシ、地獄に落ちた?!」

あまりにも阿鼻叫喚すぎる光景に、魔女娘は思考を停止する。
若くなったのはいいが、こんな血生臭い現実は今まで見た事がなかった。
しかも、すぐ近くに豚顔の化物が迫っている。
この化物の名をオーク。
魔女娘がさっきまでやっていたネットゲーの敵対国家を構成する主要種族だった。
数十匹のオークが魔女娘をギラギラとした目で見て、走ってきている。
背丈は約160cmくらいの個体が多く、魔女娘は10歳児にしか見えない体格なので、大人と子供ほどの体格差がある。


「「ブヒイイイイイイイイイ!!!!!
こんな所に可愛いエルフがいるブヒイイイイイイ!!!!!
持ち帰ったら、高く売れるブヒイイイイイ!!!!!
その前にたくさん味見してあげるブヒイイイイイイイ!!!!!」」

オーク達は口から唾を吐き出していて汚い。汗だらけで醜かった。
魔女娘は焦る。
このままだと薄い本で見たような酷い事をされて、アッー!といわないといけない事態になる。

 「120年童貞を守ったら、女の子になって地獄で脱処女の刑っ!?
ワシ、そんなに悪い事したのか?!」

この場から逃げようと、魔女は立ち上がろうとすると、右手の指が光っている事に気付く。
白くて暖かい。そんな穏やかな光り。
そして・・・・魔女娘の脳裏に思い浮かぶ見知った魔法陣。

(あれ・・・?
これは・・・・ネットゲーの魔法?)

直感がこの魔法陣を描けと言ってくる。
魔女娘は、空に光の軌跡を描き、8秒で星型の魔法陣を作りあげた。
その魔法陣の名は、ファイヤーボールの魔法陣。
この世界で、最もよく使われる単体攻撃向けの下級魔法。
あとは、その名を唱えるだけ。

「ええい!ワシは奇跡が起きる事を信じるぞ!
ファイヤーボール!」

その言葉が魔法陣を作動させた。
魔法陣の真ん中に、手のひら大の炎の球が生成され、前へと向けて飛んでいく。
オーク達の集団の前列に、炎の球は直撃し

ドカーン!

という大きな音ともに爆発して、オーク達を30匹ほど巻き込んだ。
なぜかゲームの頃よりも威力が大きく、10倍くらいある。
オーク達の手足、胴は火傷をおこして真っ黒だ。
その内、半分のオークが火ダルマになっている。

「「「「「「「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!
熱いブヒイイイイイイイイイ!!!!!
水ううううううううううううう!!!
水うううううううううううううううう!!!!
ああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」」」」」」」」」」」」

魔女娘は、オークが焼き豚になっていく光景と、これを自分がやったのだと理解して、ここが先ほどやっていたネットゲーと似たような世界かもしれないと気づく。
よく見たら、今の身体にも、魔法陣にも、オークにも、地獄のような光景にも見覚えがあった。
【末期世界大戦】
現実の地形を模した世界を舞台にして戦争をするオンラインRPG。
世界中の人々が参加して冒険者になり、滅亡一直線へと向かっていく人間達のために戦うゲーム。

「わしの第二の人生、悲惨な事になりそうじゃ。」

人類に残されたのは、東アジアにある朝鮮半島だけ。
その狭い面積にいる僅かな人口で、西の超大国【オーク中帝国】と戦争をやっている。
人口は、人類3600万に対し、オーク中帝国は26億匹の人口がある。
陸路で繋がっているせいで、頻繁に人類の領土は侵略される危機に立たされ、女は誘拐されてオークの子供を産む家畜にされ、男は殺される。
そういう末期的な世界観だった。
他にも巨大大国が近隣に複数あって詰んでいる。

「ワシ、若くなったけど、どうしよう。」

人類の敗北はっ!
魔女娘の第二の人生が、性奴隷・・・いやオークの家畜になる事を意味する!

「「「「ブヒイイイイイイイイイイ!!!!!!
よくも仲間を殺したなブヒイイイイイイイイ!!!!!!
痛めつけてから、飼ってやるブヒイイイイイイイ!!!!!!」」」」」

(ワシ・・・・異世界で脱童貞じゃなくて脱処女しちゃうかも。)

魔女娘は、迫りくるオーク達から背を向けて逃げ出した。





あとがき



(´・ω・`)こんな設定で、5話まで書いたけど、読んでみたい?
(一章丸ごと書いてから、それぞれ修正した後にブログにup
その後に更に修正してから、小説家になろうにupする予定)

次はこちらだ!

12 件のコメント :

  1. 読みたいでござる

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    1. (´・ω・`)一章丸ごと書き上げたら、upする。
      いきなり朝鮮半島の半分を失陥・・・げふんげふん。

      削除
    2. ヒャッハーいつものパルメさんの文章だ。

      削除
    3. (´・ω・`)よく考えたら、魔法の設定が、タイトルの割には不自由すぎる設定だった。

      (´・ω・`)少し書き直す必要ができたニダよ。

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  2. 薄い本バージョンとダブル連載ですね、わかります

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    返信
    1. (´・ω・`)身体が持たないニダよ。
      (´・ω・`)誰かがそのバージョンを書いてくれないニダか?

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    2. ついに、ぱるめ♀ちゃん小説の二次解禁ですね!

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  3. なんでそんな真っ先に寝返って全滅してそうな地域が残ってるんですかwww

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    返信
    1. 真っ先に寝返ったから最後まで残ってるんじゃね?
      真っ先に属国になって、他の大陸の人類が滅びる様を「ウリ達の先見の目は素晴らしいニダ」とか言いながらせせら笑ってたら、
      オーク共に後はお前らだけだから攻めるわ。せいぜい抗ってオレラを楽しませてくれwww
      とか言われたんですよ。

      削除
    2. >真っ先に寝返ったから最後まで残ってるんじゃね?

      (´・ω・`)よし、その設定採用した!

      削除
  4. ゆっくりすーぱー島津人『寡兵だからって舐めプしてるね!ゆっくり全滅させてあげるよッ!!KAMIKAZEEEE!!!!』
    ゆっくりおーく達『『『ゆゆっ?たった一人で突っ込んでくるお馬鹿がいるね!ゆっくりいたぶってあげるね!ゆッ!?コイツ強い!ゆんやー!!』

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    1. (´・ω・`)すーぱー島津人は、男にすべきか、女にすべきか悩んだ。
      「俺はスーパー島津人3だぁっー!
      魔法で殴る!」

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